Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

いつまで朝日新聞にウィキリークスの情報を独占させるつもりか 
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年5月10日発行 第327号 ■     ===============================================================   いつまで朝日新聞にウィキリークスの情報を独占させるつもりか   ===============================================================  今日(5月10日)の朝日新聞はウィキリークスから得た情報を 使って北方領土問題に関するスクープを掲載していた。  すなわち日本は自民党も民主党も外務官僚もまるでロシアの考え をわかっていない。ロシアは北方領土で譲歩するつもりはまったく ない、と、米国はロシアからの情報を通じ知っている、と米国の 公電は教えている、というのだ。  さらにまた日本の外務省は日米にロシアを加えた3国で中国と ロシアの間にくさびを打ちたいと考えているが米国はそれを無視し ているという現実も教えている。  当たり前だ。日本とロシアを北方領土問題で永久に争わせると英米 が考えていることは史実で明らになっている。  北方領土問題は日米問題であるのだ。  いかに日本の対米従属外交がピント外れであるか、と米国が冷笑し ていることが明らかになったのだ。  この朝日新聞のスクープは重要である。  しかしそれは朝日が偉いのではない。  米外交公電を手にしてそれを公表したウィキリークスが偉いのだ。  それにしても朝日の責任は大きい。  日本の大手メディアは情けない。  朝日が一つのネタで何度もおいしい味をしめている。  それをライバル紙がニューヨークタイムズ紙を引用して後追い記事で お茶をにごしている。  これは異常だ。  朝日がウィキリークスから米外交公電のすべてを入手したと報じた 5月4日から一週間もたっているというのに、朝日にウィキリークスの 情報を独占させたままだ。  朝日はその情報をすべて日本国民に公開すべきだ。  日本のメディアはそれを朝日に要求すべきだ。  ウィキリークスがそれを拒むのであればウィキリークスに直接それを 要求すべきだ。  アサンジュ氏がそれを拒む理由はない。なぜならばアサンジュ氏こそ、 その情報を正義の為に活用して欲しいと願っているからだ。  国民がその情報をすべて入手できれば、朝日新聞のスクープ報道や分析 よりももっと素晴らしい解説ができるはずだ。  なによりも外務官僚の売国奴ぶりをもっと厳しく糾弾できるはずだ。  朝日新聞よ。ジャーナリズム精神のかけらを少しでも持っているのなら、 ウィキリークスの情報を独占し続ける事に良心の痛みを感じるべきだ。  いますぐその情報を日本国民に開示すべきだ。  自分達だけの分析や解釈を、あたかもそれが朝日の手柄のようにスクープ の形で小出しに朝日新聞に掲載する事は許されない。                            了

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年11月19日に利用を開始した場合、2024年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する