私が読者のみなさんにお伝えしてきた「もう一つの日本を つくる」という私の構想は多くの読者から強い支持を得ました。 それを何らかの形で公開できないかと考えて様々な方法を 考えてきましたが、政府主導の復興計画がどんどんと進み始め、 また、私が「もう一つの日本をつくる」中で提案したような考え がメディアの中で多くの有識者から指摘されるようになりました。 私が「もう一つの日本をつくる」で訴えたい最大のポイントは、 復興の実施を既存の支配体制に独占させてはいけない、これまで 権力の外に放置されてきた多くの無印の国民に、権限と予算の 一部を与えてあたらしい日本をつくらせろ、ということです。 そうでなければ日本の真の改革は望めません。これまでの 権力者たちがそのまま権力をたらいまわしし続けることになり ます。 このメッセージをタイミングを逸することなく早急に公開する ことを最優先し、連休明けに日刊ゲンダイで掲載してもらうこと がほぼ決定しました。 タブロイド夕刊紙といえどもサラリーマンを中心に公称100万部 を超える国民が読んでいるということなので、それなりの影響力が あると思います。 私が書き上げた「もう一つの日本をつくる」は22万字ほどのもの でしたが、紙面の都合で3000字ほどに縮小されて掲載されます。 言葉足らずのところもありますが、むしろより過激になって読者 には共感が得られるのではないかと思っています。 最近の報道を見ていますと、どうやら今度の未曾有の大震災や 原発事故が起きても、この国の権力構造は何も変わらず、したがって 日本は救いがたいままの状態が続いていくようなあきらめを感じます。 メディアに毎度登場する一握りの勝ち組とそれに群がる恵まれた国民 が一方にいて、他方で切り捨てられる多数の、無印の国民がいる。そう いう分断された日本がますます進んでいくような気がします。 そんな状況に待ったをかけたいという思いで緊急メッセージと題して 掲載されます。 読者の皆さんにおかれては様々な意見を頂き、それを極力参考にさせて いただきましたが、最後にこの点だけは強調しておくべし、というメッセ ージがありましたら、一両日中にお知らせいただければ幸いです。 掲載日時が決まれば報告させていただきます。いまのところ5月6日か、 9日掲載の予定です。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)