□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年4月27日発行 第303号 ■ =============================================================== 仙谷由人官房副長官は保守なのか =============================================================== 4月27日の産経新聞に「菅降ろし」公然化、という見出しの 記事があった。 その記事は、鳩山前首相はじめ小沢派と見られている議員らが 決起しただけでなく、菅首相らとともに反小沢で結束してきた仙谷 由人官房副長官に近い勢力も政権批判を始めたという記事だ。 しかしその記事に関する私の関心は他のところにあった。 私が関心を持って読んだのは、仙谷氏に近い議員が25日夜に 結成した保守系勉強会「国益を考える会」の席上、メンバーの一人 である吉良州司という政治家が、ポスト菅について切り出した際の 次の言葉である。 「あえて言えば私は仙谷さんがいい。少なくとも保守の要素が ある人だ・・・」 仙谷氏と言えば元学生活動家だったといわれている。政治家と してのスタートは土井たか子社会党からだ。だからこそ市民派出身 の菅直人政権の下で官房長官として二人三脚を組んだ時は、左翼 政権とか赤い官房長官などと皮肉られた。 その仙谷氏が民主党の保守的な議員の代表格である前原誠司議員 の後見人となり、今また保守系議員から「保守の要素がある人」と 慕われているのである。 仙谷由人という政治家の立ち位置は一体どこにあるのだろうか。 こうもりのような政治家が政権の中枢に座り続ける事は、この国の 不幸だ。ましてやポスト菅などとは悪い冗談である。 天木
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)