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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

メディアはなぜ米タイム誌で選ばれた南相馬市長の事を書かないのか   
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年4月25日発行 第296号 ■     ===============================================================  メディアはなぜ米タイム誌で選ばれた南相馬市長の事を書かないのか     ===============================================================  米タイム誌が恒例の「世界で最も影響力のある100人」に、 宮城県の医師とともに福島県南相馬市の桜井勝延市長を選んだ のは4月21日だった。  日本にとってこれほど名誉な事はないのになぜかこれを報じる 日本のメディアがよそよそしいと感じるのは私一人だろうか。 その後私は日本の報道を注意して見ていたが、第一報を伝えた だけで、あとは何も報じない。話題にすらしない。 私が一番知りたかったのはなぜ桜井市長が選ばれたのかという ことだ。 宮城県の医師の場合はわかる。被災の最中でも医師の務めを果た した英雄的な行為は誰もが評価する。  しかし桜井市長の場合は、被災地の悲惨な現状を世界に訴えて 助けを求めただけだ。なぜこれがタイム誌に評価されたのか。  この点で私の記憶に焼きついて離れないのは、どこかのテレビ局 が報じていた次の言葉だ。  タイム誌の記事は、なぜ日本のような先進技術国の政府が自国の 住民を救えないのか、と世界中が不思議に思っていると報じている という。  その後ネットで調べてみれば確かにそう報じていた。  ネット上でみられる外国人のコメントも、政府批判をした桜井市長 の事を、王様は裸だといって正直に批判することは日本ではタブーだ が、それを破った勇気のある人、というコメントなどが書き込まれて いた。  これを要するに桜井市長が「世界で最も影響力のある100人」に 選ばれたことは、日本の支配者たちにとっては名誉どころか不名誉な ことなのである。  桜井市長は世界では英雄視されても、日本の体制側につく者たちに とっては「つまらない事をしてくれた」市長なのである。  体制側に立つ大手メディアが黙殺する理由がここにある。  果たして日本国民はこの事に気づいているだろうか。週刊誌やフリー ジャーナリズムはいつかこの事を書いてくれるだろうか。                            了

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