□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年4月10日発行 第254号 ■ =============================================================== 大震災の最中に共同訓練をする日米同盟の正体 =============================================================== 4月10日の各紙を見て驚いた。 米海兵隊の専門部隊シーバーフと、自衛隊の中央特殊武器防護隊 が9日、米軍横田基地で放射線対策の共同訓練をしたというのだ。 津波や原発事故でいまなお被災者が苦しんでいる最中というのに。 核専門家を米国が大挙して派遣したという報道はなされていたが、 福島原発事故の支援には姿が見えなかった。 報道されるのは津波被災者支援の「おともだち作戦」だけだ。 そう思っていたら、共同訓練をしていたのだ。 日本に派遣された米専門部隊は核・生物・化学兵器の攻撃に即応し、 出動する部隊である(4月10日朝日)という。 米国外への派遣は日本がはじめてであるという。 防衛省幹部によると、この派遣は日本政府が要請したのではなく、 米側から打診があり、日本が受け入れたという(4月10日日経)。 これは日本の原発事故を絶好の核有事のケースと想定した米国が、 情報収集と自衛隊訓練のために派遣したということではないのか。 日米同盟の本当の姿はそこにあるのではないのか。 その事を問題提起する報道はどこにもない。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)