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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

 何のための菅首相の福島訪問だったのか  
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年4月3日発行 第229号 ■     ==================================================================     何のための菅首相の福島訪問だったのか          ==================================================================  わずか滞在20分、訪れた避難所はたった一箇所(4月3日読売)と いう今回の菅首相の福島訪問は一体何のためだったのか。  菅首相の福島訪問を報じる新聞記事やテレビの報道は驚くほど小さい。  その事一つをとっても、今度の訪問に大きな意義があったとは思えない。  今首相が現地を訪問しても意味はない。受け入れ態勢にエネルギーを 使うだけで現地の救済にはつながらない。  そのような声が政府内部にもあったというのに、それを強行した菅 首相の頭には何があったのか。  一つはパフォーマンスだ。現場を訪れないで何が分かる、という 批判をかわす為だ。  しかしもう一つの理由がある。  命がけ救済活動をしている自衛隊や(4月3日毎日)原発放水部隊を (4月3日日経)激励するためだ。  市民派出身の首相は自衛隊を軽視しているという保守からの批判に 絶えずさらされてきた。その批判をかわすためだ。  いずれも政権にとどまり続けようとする保身のためである。  今度の大震災が一段落したら、菅首相は辞任か解散・総選挙をして 新たな体制で日本は再出発することになる。  それは、もはや暗黙の了解のように思える。  さすがの菅首相もそれを覚悟しているのではないか、そう私も思ったり する。  しかし、この福島訪問を強行した菅首相を見ていると、ひょっとしたら 菅首相はまったくそんな事は考えていない。  意地でも辞めないの。  それほど権力に固執する人間ではないと思えてくる。  もしそうであれば、菅首相は日本史に残る権力亡者であることになる。                          了  

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