□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年3月28日発行 第209号 ■ ================================================================== 読者からの投稿を共有するー本当の犠牲者は誰か ================================================================== 今日のメルマガ「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫) 」を読んだ読者から次のような投稿が寄せられた。 私はその時、少し前に目にした新聞記事を思い出していた。 それは3月26日の毎日新聞ほかが報じていた記事だ。 北沢俊美防衛相が25日の記者会見で、原子力災害に対処する 自衛隊員が死傷した際に支払われる「賞じゅつ(公務で負傷・殉職 した警察官・自衛官・消防官などを称え金品を与えること)金」を 1.5倍に引き揚げたことを明らかにした、という記事だ。 北沢大臣が菅首相と相談しただけで決められるのだ。 24日に関係訓令を改正し直ち発効された。原子力災害派遣命令が 出た11日にさかのぼって適用されるという。 国民のために犠牲を払う公務員を手厚く遇する事は間違いではない。 しかし国家と言う後ろ盾を持った人間だけが真っ先に遇されることが 果たして正しいのか。 この投稿がそう言っている。 引用開始 東電が大変だと言っても 最前線で作業をするのは 協力会社の職人です 私は小さな電設工事請負会社を やっている者の妻ですが 今回も福島方面に電気復旧の工事依頼が たくさん来ました 今まで仕事がなくて必死だったのに 危険な仕事は私たち末端の職人たちが 請け負うしかありません 余震と原発の中 こうしていかないと ご飯が頂けないのです 家柄も資産も学閥も何もないことは 罪なのでしょうか 私たちは請け負った身ですら 何が起きても補償などあり得ません 東電の人は称賛されている中 黙々とケーブルを引き配線をしてく 電工 そのほかの職人さんたち そしてその家族たちの我慢も知ってください 今朝も余震と原発のなか 仕事が中断してしまっていると いつも変わらぬ声で夫から電話がありました こういうときでないと・・・ 電話も掛けられないのです 明日は・・・わが身ではないかと思いつつ けれどどうすることもできずに ただメルマガを読んでしまいました 引用終わり
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)