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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

 憲法改正手続きの緩和を狙う議員連盟の発足
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年3月9日発行 第171号 ■    ==================================================================   憲法改正手続きの緩和を狙う議員連盟の発足               ==================================================================  見落としそうな小さな記事であったが、平和憲法を守る事を何よりも 最優先する私にとっては見逃せない記事であったので書きとどめておく。  3月9日の産経新聞は次のように報じていた。  民主党の小沢鋭仁前環境相と自民党の山本有二元金融担当相が 「憲法96条改正議員連盟」(仮称)を近く発足させることが8日 わかった。改憲発議に必要な衆参総議員3分の2以上の賛成を、 過半数に引き下げる改正の合意形成を目指す。公明、みんなの党の 幹部にも呼びかける。  私はこのような議連が出来ても、憲法改正手続きの緩和改正が容易に できるとは思わない。  そしてそのような議連に加盟する議員がどこまで幅広く広がるかに ついても疑わしいと思っている。  しかしこの記事で驚かされるのは鳩山派の小沢鋭仁前環境相が このような考えを持ち、音頭を取ったという事だ。  公明党やみんなの党にも呼びかけるというところだ。  これから間違いなく起きだろう政界再編と新党乱立の中で、世論の 支持を得ると思われる減税日本や地域政党、維新の会などはいずれも 保守である。  それらと親小沢一郎が連帯する動きが指摘されている。  松下政経塾出身が中心になっている反小沢の菅民主党政権が改憲論者 で固められている事も明らかだ。  要するに、小沢、反小沢の対立が終焉した暁には、どのような政界 再編の動きになろうとも、憲法9条を変えようとする議員たちが政権を 取っていく可能性がますます高まっていくということだ。  そのような政治の大きな流れの中で、国民の気持ちは共産党や社民党 から離れる一方である。    たとえ彼らがいくら議席数を少しばかり増やしても、憲法を守る事は できない。  憲法9条を守るのは最後は国民であるということである。  平和を何よりも優先させなければならない。そういう意識に国民を覚醒 させるしかない。  憲法9条新党設立の動きは不可避となるだろう。その時期はどんどん 近づいている気がする。  手遅れになっては意味がなくなる。                              了

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