□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年3月2日発行 第150号 ■ ================================================================== 取り調べの可視化はやはり必要だ ================================================================== 小沢一郎秘書の公判が東京地裁で行なわれている。 その裁判の模様が断片的に新聞で報じられているのだが、もはや 一般国民にとっては関心は低いだろう。 しかし、やはりこのような記事を見ると驚く。 3月2日の毎日新聞が、小沢一郎の元公設第一秘書である大久保隆規 被告を取り調べた大阪地検特捜部の前田恒彦元検事の、取調べ中の発言 を次のように紹介している。 ほかにも朝日などが書いていたが、毎日が一番詳しかったのでそこ から引用してみる。 「小沢さんは終わりだ。ご無事をお祈りします」 「認めないと小沢さんはもっと大変なことになる」 「小沢さんはうそをついている。おれたちは証拠を持っている」 「いまは作家の時間(朝日はこの後「司馬遼太郎みたいなもんだよね」と いう前田検事の言葉を書いていた)・・・ここで大久保さん登場」 (などと一人言をいいながらパソコンを打って調書を作成した) 「私もいろいろ悪い事をした。この事件を最後に検事を辞めようと思う」 不謹慎な態度だ。こんな発言をしながら調書がつくられたとしたら 被告はたまったものではない。 そして裁判所はその調書を万能と見なして判決を下すという。 やはり取り調べ可視化は必要だ。 菅民主党政権が政治決断すれば、国民はそれに異存はないだろう。 それが出来ないところに、菅民主党政権の検察官僚を敵に回したくない という遠慮が見える。 これまでの政権と何も変わらない。 了

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