□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年2月27日発行 第142号 ■ ================================================================== 三井、仙波、生田、裏金三人衆のそろい踏みに参加して思ったことーその3 ================================================================== シンポジウムが終わった後で、場所を移して大学の構内の集会場で 懇親会が開かれた。 その時に交わした若者との間のやり取りを紹介してみたい。 平和を訴えることの難しさとむなしさをつくづく思い知らされた 瞬間であった。 それでも私はあきらめない。 その若者はシンポジウムの模様をみずからのアイフォンで撮って リアルタイムで流していた。 その事を尋ねたら、今度の地方統一選挙で立候補するために自分の 発信サイトで流しているという。 だからといって私は天木さんの考えには賛同しないという。 平和なんか唱えても今の若者にはまるで伝わらない。彼らは何も考え ていない。 ましてや平和なんかに関心はない。 平和なんか訴えても一銭の得にもならない。 戦争はなくならない。 世の中強いものが勝つのは当たりまえだ。強い奴が戦争を起こして 金儲けしてきた。 皆ずるい奴ばかりだ。米国やユダヤ資本は頭がいいと思う。人を殺して 金儲けしている。中国だってロシアだって悪いことをやっている。 ここまで話を聞いてきて、ところで貴方は何のために市会議員になるの かと訪ねた。 手のいい就職ですよ。いまは大学をでてアルバイトで食いつないでいる けれどもうすぐ市会議員になるから定収が得られる。 40人ほどの定員で落選するのはわずかだから仲間の助けで少しばかり 頑張れば受かる。 市会議員なんてまともな仕事しなくても給与をもらえるからこんないい 商売はない。 税金泥棒だなといったら、そうだと返した。 当選したあかつきにはお祝いにでも駆けつけるよ、と言ったら、 すかさず、「結構ですよ、天木さんが来たら支持者が離れていくから」と 言い返した。 その若者は25歳。被選挙資格を持つ年齢を心待ちにしていたという。 これがすべてとは言わない。しかし間違いなくこれが日本の現実の 一側面である。 その若者のあまりの屈託のなさに、不思議と怒りは覚えなかった。 しかし、残念なことだ。 このような若者が日本の大勢かどうかは知らない。 あきらめないとは言いつつも、平和を訴え続ける事のむなしさを 覚えた。 シンポジウムに飛び入り参加して、地方議員なんかゼロにしてしまえ、 と叫んでいた自称「独裁者」の竹原前阿久根市長が、妙に正論の人のよう に思えてきた。 了

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