□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年2月21日発行 第126号 ■ ================================================================== 武器禁輸三原則を公然と破る菅民主党政権 ================================================================== 私にとって今日(2月21日)最大の新聞記事はこれだ。 2月21日の日経新聞が次のような一段の短い記事を掲載していた。 すなわち政府は米政府がアフガニスタン空軍に供与する米空軍輸送機 のプロペラ部品を月内にも米国に売却する方針だと言う。 米国への協力姿勢を示すことで日米同盟の深化につなげたいという。 なんという記事だ。 菅民主党政権は歴代政権がやろうとしてやれなかった事を、ここまで 公然と行なうのか。 プロペラは武器とは限らないとでもいうのだろうか。 たとえそうであっても戦地のアフガンで使用される事が分かっている 輸送機の部品だ。 それは武器の一部だ。戦争協力だ。 戦争に協力することは憲法違反だと名古屋高裁が断じている。 たしかに米国への輸出は、最近の禁輸三原則の緩和で例外とされた。 しかし例外はあくまでも技術に限定されている。 プロペラ部品の輸出は明らかに違反だ。 民間企業がそれを行なえば直ちに厳罰を科せられるというのに 日本政府が行なえば許されるとでもいうのか。 政治の混乱に紛れて見過ごされるとしたら、そのつけはあまりにも 大きい。 護憲政党の衰退ぶりは平和憲法を台無しにしている。 了

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