□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年2月20日発行 第122号 ■ ================================================================== 勇退した宮城篤実・嘉手納町長の言葉が示すもの ================================================================== 2月18日の朝日新聞「ウオッチ沖縄」という記事に、20年間 嘉手納町長を務めて17日に勇退した宮城篤実氏(74)の言葉が 紹介されていた。 巧みな弁舌で政府や米軍と渡り合い、騒音軽減を約束させるなど、 その政治手腕が注目されてきた町長であったという。 その宮城氏が14日に退任挨拶のため仲井真知事を訪れた時、こう 言って唇をかみしめたという。 「とても対応できなかったのが基地問題。何も動かせなかった」 宮城町長は、町の面積の8割以上を米軍基地が占める現実を前に、 拳を振り上げる運動よりも、政府や米軍との「交渉」に、活路を見出そう としてきた町長だったという。 その町長が20年間嘉手納町長をつとめたあげくの発言がこうなのだ。 もはや取るべき道は一つしかない。 嘉手納から米軍基地をなくす他はないのだ。 基地を認めながらどのような策を講じても解決にはならない。 その当たり前の事を名護の市民が今求めているのだ。 その市民に選ばれた稲峯市長が日本政府に要求しているのだ。 誰が日本の首相になろうとも、日米同意を白紙にして辺野古移転を米国 に認めさせる他はない。 了

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