□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年2月17日発行 第113号 ■ ============================================================= 地下に潜った米国の対日構造改革要望書 ============================================================== 虫眼鏡で見ないと見落としてしまいそうな小さな記事であったが、 見逃せない重要な記事があった。 2月16日の毎日新聞は、自民党の山田俊夫参院議員の質問主意書 に対する答弁書を、菅民主党政府が15日閣議決定したと報じていた。 問題はその答弁書の中身だ。 その記事によれば次の如くだ。 すなわち「01年から始まった米国の規制緩和・構造改革に関する 対日要望書は09年から行なわれなくなった」、と。 これについては既に報道されているからどうでもいい。 しかし、その後に、政府の答弁書は次のように続けているという。 「代わりに昨年11月の日米首脳会談で合意した」、と。 「あたらしく出来た『日米経済協調対話』の枠組みで個別に 協議する」と。 なんだ。実態は何も変わっていないということだ。 それどころか国民には知らされない形で米国の要望は続いている のだ。国民の知らないところで対米従属は続いているのだ。 日本の改革はすべて対日構造改革要望書で命令された米国の要求に 沿ったものだった。 それが国民に広く知れ渡った。 対米従属を続ける日本政府にとってはこれほど都合が悪いことはない。 米国も反米感が日本国民の間に広がる事は得策ではない。 だから日本国民の目に見えないように地下に潜ったのだ。 より悪質である。 了

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