□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年2月14日発行 第102号 ■ ============================================================= あえて徴兵制を歓迎するー9条改憲に対する最強の抑止力 ============================================================== 半田滋という東京新聞の防衛担当編集委員がいる。 その彼の講演録を収めた小冊子「米軍再編と憲法9条」は、歴代の 自民党政権が国民に知らせないで(国民から隠して)、いかに憲法9条 を踏みにじってこの日本を米国の戦争協力者に仕立て上げていったか、 それを見事に教えてくれている。 そしてそれを完成させようとしているのが政権交代を成し遂げた 菅民主党政権であることは言うまでもない。 以下に連絡先を記しておくので関心のある読者は是非一読することを お勧めする。 編集・発行 「九条の会・さいたま」 さいたま市浦和区常盤3-18-20-802 電話048-834-1298 その講演の中で半田氏は「憲法9条が自衛隊を守る」として、次の ように語っている。 ・・・自衛隊員は好戦的でも何でもなく、たぶん彼らは日本で指折りの 平和主義者であろう。なぜか、戦争になったら一番先に死ぬからです。 憲法9条が改正され、海外で武力行使をしろと言われたら、最初に死ぬ からです・・・「現場から盛り上がった憲法9条改正ではない」事は 間違いない・・・ この半田氏の言葉を思い出したのは、今日(2月14日)発売の週刊 ポスト2月25日号で石原慎太郎が徴兵制を導入して若者を叩き直せ、と 叫んでいた記事を見つけたからだ。 私は徴兵制を導入できるものならしてみればいいと思う。 そこではじめて若者は気づくに違いない。 いまの自衛隊が米国のいいなりになって戦争協力させられようとして いる事を。 そんな自衛隊に従事させられて命を落とす事は国防でも何でもない。 米国の戦争に加担して命を落とす事ほど馬鹿らしいことはない、と。 だから絶対に憲法9条を変えてはいけないと思い知るだろう。 徴兵制ができるものならやってみろ。 この国の為政者は決してそれをしない。できない。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)