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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「戦争に対して戦え」と言った内村鑑三    
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年2月7日発行 第86号 ■    =============================================================   「戦争に対して戦え」と言った内村鑑三                       ==============================================================  久しぶりに平和集会に呼ばれて平和外交を叫んできた。  ホリエモンに触発されたわけでもないが、総保守化の今の政治状況 下で平和を語るには強い気持ちが必要だ。  平和論は理想論だ。戦争がなくならない現実があるからこそ理想を求め 続ける。それが人間の証だ。などと訴えてきた。  そして今朝の新聞で内村鑑三の書評に出会った。  2月7日の読売新聞に、鈴木範久・立教大学名誉教授が内村鑑三全集 13「戦争に対する戦争」についてこう書いていた。  ・・・最近の日本では、ふたたび日露戦争を謳歌する声が聞かれるが、 (日露戦争後)日本人がこぞって勝利に陶酔するなかにあって、内村は 「東洋平和のため」を掲げた日露戦争が、「更に大なる東洋平和のための 戦争を生む」と警告した。不幸にもその予言は現実になった。  内村は、日露戦争がもたらした悪事のひとつに、敵の死を喜ぶばかりか、 日本兵の生命をも牛馬同様に軽視する風潮を作ったことを挙げる。  親友の新渡戸稲造も、捕虜となったロシア士官から、日本はいくら倒し ても後から後から雲の湧くように現れて参ったとの話を聞いている・・・  その鈴木教授が紹介している内村鑑三の言葉が次の言葉である。  「再び外国に対して戦争するなかれ、戦争に対して戦争せよ」  今この言葉を本気で口にできる指導者がいない事を残念に思う。  国民を牛馬のように追い込む指導者ばかりとなった感がする日本を憂う                                        了

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