□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年2月6日発行 第82号 ■ ============================================================= 大手メディアは大相撲八百長報道の馬鹿騒ぎを恥じるべきだ ============================================================== 連日のように大手メディアは大相撲の八百長騒ぎを大きく報じている。 今日(2月6日)の各紙はまるでスポーツ紙の如く春場所中止を一面 トップで掲げている。 それがニュースでないとは言わない。 しかしもっと重要なニュースがあるだろう。 それが追い込まれた菅民主党政権隠しとは言わない。 しかし間違いなく菅民主党政権の失政から国民の目はそらされている。 何よりも、それはイジメではないか。 八百長を重ねた下っ端力士たちを弁護するつもりはない。 しかし責任が問われるべきは、この問題に蓋をし続けてきた親方連中、 日本相撲協会、そして監督官庁の文部科学省ではないのか。 悪いといえば、胴元の背後にいる暴力団ではないのか。 それらの追及を行なわずして力士ばかりを聴取、処罰するのは弱いもの イジメだ。 それよりもなによりも、大手メディアに八百長問題を書きたてる権利が あるのか。 八百長疑惑はこれまでにも散々雑誌やスポーツ紙で書きたてられてきた。 それを大手新聞は知っていながら見逃してきた。 あたかもそんな事を書くのは大手メディアのすることではない、あいつら にやらせておけ、と言わんばかりに。 今になって極悪非道のように書き立てるのではもはやメディアを名乗る 資格はない。 自らを安全圏に置いて様子を見ながら、世間の流れを見て一斉に動きだす。 それは政治家や官僚をはじめとした権力者のすることだ。 それを我々は卑怯者という。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)