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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

米国CIAのテロ容疑者拷問の加担をしていた日本政府 
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年1月31日発行 第65号 ■    =============================================================   米国CIAのテロ容疑者拷問の加担をしていた日本政府                      ==============================================================  私の有料メルマガに価値があるとすれば、それは決して特別の極秘情報 を提供したり、あるいは個人的考えを披露するものではない。  この世の中に乱れ飛ぶありとあらゆる公開情報の中から、日常生活で 多忙な一般人がおよそ見つけ出すことができない情報のほんの一部を、 代わって見つけ出してそれを提供する事である。  それによって読者に考えるきっかけを与える事である。  判断するのは読者自身だ。それをさらに追及するのは読者自身だ。  1月最後のメルマガにふさわしい記事を見つけたので、それを紹介する事 によって1月に書き続けた都合65本のメルマガを終えることとしたい。  1月31日の東京新聞は一面トップで大スクープを掲載した。  米国CIAがテロ容疑者を拘束し、彼らを拷問にかけるために世界中の 秘密収容所に移送していたことはもはや周知の事実だ。  自国の法律では禁じられている拷問という非人道的な犯罪行為を、法規制 の緩やかな非民主国家に連れて行って、そこで行なう。  それが如何に卑劣で、許されない行為であることは誰もが認めるところだ。  米国がそれをやっていた。ブッシュ大統領がそれを認めた。そしてノーベル 平和賞をもらったオバマ大統領でさえその犯罪を受け継いでいる。  そんな米国の犯罪行為に日本政府が加担していたとしたらどうか。  東京新聞はそれを見事にスクープしたのだ。  容疑者の拷問に直接加担したのではない。  容疑者を拷問先に輸送する事に加担していたというのだ。  日本の関西空港がその中継地として使われていたという。  しかもそれを隠蔽するために実際に立ち寄った関西空港を成田空港と 偽装した疑いさえあるという。  国際人権団体の調査の過程でそれが明らかになったという。  いまだ断定はできていない。  だからこそ日本国民は自らの手で日本政府にその解明を求めなければ ならない。  知ってしまった。知ってなお行動をとらないならそれは共犯だ。  日本の空港に立ち寄るには日本政府の許可は不可欠だ。  許可を与えるためには詳細な情報を日本政府はつかんでいたはずだ。  それがテロ容疑者を第三国に輸送して拷問するためのものである事を 知って、なおかつ米国の依頼である以上断れなかったとすれば、対米従属 の極みである。  対米従属のためには非人道的犯罪さえも犯すということだ。  今回判明した輸送は2002年12月3日に米国を出発し、12月4日に 関西空港に着陸した後、タイとアラブ首長国連邦をへて12月5日に ポーランドに到着した容疑者であるという。  小泉政権下の出来事だ。  イラク戦争検証議員連盟の国会議員たちは、まっさきにこの事を菅民主党 政権に調べさせなければならない。                              了

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