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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

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 昨日の司法制度改革に関する公安調査庁部長の発言のメルマガに対し、 早速読者からいくつかの声が寄せられた。  その中で二つだけその要旨を紹介し、読者と共有したい。  声その1    引用開始    まさしくそのとおりではないかと思いましてメールをさせて いただきました。  私も小沢さんの検察審査会の議決に疑問をもち、昨年の12月 27日に、東京霞が関にある、「会計検査院」「検察審査会」 「東京地裁」の三つの機関に情報公開請求をしました。  特におかしいと思ったのは「東京第五検察審査会」の事務局長の 傳田さんの対応です。およそ説明責任という言葉が皆無といっていい程、 ご自分たちの職務の分限等を話さないのです・・・  司法への市民の参加と銘打って裁判員制度を導入したと聞きますが、 その前に、裁判所独自の「情報公開法」を制定し、出された文書に異議が ある場合は異議申立てができる第三者機関による「情報公開審査会」を 作るほうが先ではなかったのかと、思います。  ご自分たちの司法行政文書は頑なに秘匿しておいて、何が司法への市民 の参加なのでしょうか。  検察審査会もまったく隠蔽体質そのもの(会議録を未だに公開しない) で、しかも今回の小沢さんの起訴相当が二度議決により、指定弁護士が 起訴をすることになりました。  くじで選ばれたたった11人(一握り)の30代の素人の市民が、政治 資金収支報告書がどういう性格のもので、どのような記載が義務付けられ ているか、農地から宅地への変換にかかる農業委員会の仕組み、土地取得 の決済時と本登記の期日の仕組み等を、きちんと理解した上で判断したの か大変疑問です。  客観的証拠物が無く、供述書だけに頼った審査会のやり方でもって、 国政を左右するような重大な決定を下すことができるシステムこそ、 見直す必要があります。                           引用終わり  声その2  引用開始  敗戦直後、民主科学者連盟なるものが発足した。東大を初めとする 主な大学で憲法学・言語学等を担当する教授連中が集い、喧々諤々と やっていた。  ところがどうだ。S.26、朝鮮動乱が勃発し米国の対日政策の右旋回 を潮に一抜けた二抜けたとなっていった。  その最たる者は後、最高裁長官を務めた横田喜三郎だ。御丁寧に カソリック信者にまでなった。その他は割愛する。  あの有名な砂川基地闘争。訴状が最高裁へ上った、その時の長官が 彼だった。米国の露骨な司法介入があったことが、当時の関係者の調査 で判明した。  もう30年前か。宮本東京地裁判事補再任拒否事件。彼は青年法律家 協会の会員だった。これに対する弾圧が以降、台風のごとく吹き荒れ 、当然のごとく最高裁事務総局が勝利した。  ここを境に裁判所・検察・弁護士も、法曾でなく法匪へと堕落した。 そこに在るのは個人的営利栄誉の追求だけだ。  法科大学院・裁判員制度・現行の検察審査会制度。運用実態の何と 植民地的であることか。  因みにマッカーサーは検察官の選挙制を指令したという。検察官適格審 査会を対案として出し、司法官僚は体よく潰したのだが、それにより国会 で弾劾され罷免された検察官がいたとは、ついぞ聞かない。  取調べの可視化。お祭り騒ぎで終わるだろう。                            引用終わり  

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