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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

韓国李明博大統領の言動はマッチポンプではないのか   
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年12月30日発行 第286号 ■       ===============================================================    韓国李明博大統領の言動はマッチポンプではないのか        ===============================================================  私は北朝鮮に対する韓国の李明博大統領の一連の強硬な言動について、 かねてから危惧してきた。  戦争につながるおそれがあるのに実戦さながらの軍事演習を強行を繰り 返し、強行発言を続ける。  12月27日のラジオ演説では、ついに「戦争をおそれていては戦争を 防ぐことは決してできない」とまで言い切ったという(12月28日読売)。  いくら北朝鮮が軍事攻撃に出たといっても、いや軍事攻撃に出たからこそ、 これ以上の戦争の拡大の可能性を少しでも回避するのが、国民の生命と安全 を委ねらた指導者のあるべき姿ではないか。私はそう確信する。  韓国国民はそれでいいのか。  日本国民は、もし日本が今の韓国のような状態におかれていたとして、 菅首相がこのような発言をしたら、それを受け入れるのだろうか。  今後、李明博大統領は北朝鮮との関係をどうしていくつもりなのか。  そう思っていたら、今日(12月30日)の報道を見て驚いた。  朝鮮半島の平和的統一へ向けて外交的努力を行なうという。  6カ国協議を通じて北朝鮮の核廃棄を実現するという。  12月29日に開かれた外交通商省の「新年業務報告」の席で発言した という。  これを12月30日の大手各紙が報じている。  私はその発言を歓迎する。  住民重視の方向へと対北政策の舵を切った(東京新聞)のであれば、なお 歓迎する。  しかし、それが事実ならマッチポンプ(自分で火をつけて騒ぎ、自分で水 をかけて消す)だ。  有事につながる危険性のある政策を、軽々に弄んではいけない。  自らの支持率回復のための政治的言動であればなおさらだ。  他国の大統領の事だ、よけいなお世話だ、と言うなかれ。  日米韓の同盟関係を進めようとする菅政権の方針の下では、李明博大統領 の言動は我々日本国民の利害に多大の影響を及ぼす。  無関心ではいられない。                               了

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