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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

やはりウィキリークスの情報は有益だ   
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年12月30日発行 第285号 ■       ===============================================================    やはりウィキリークスの情報は有益だ        ===============================================================  ウィキリークスが公開した情報は膨大であったはずなのに、それを報じる 記事が少ないと思うのは私だけだろうか。  それでも新聞を注意して読むと貴重な情報が書かれていることがある。  12月30日の朝日新聞はワシントン発の記事として次の通り報じていた。  昨年3月28日付の米国務省作成の外交公電によれば、クリントン国務長官 は中国通で知られるオーストラリアのラッド首相(当時)とワシントン市内で 会食した際、経済成長にともない国際社会での発言力を増す中国との関係に ついて、「どうやって銀行に強く対処すればいいのか」とこぼしたという。  これは貴重な情報である。  米国にとっては中国は銀行なのである。  今の米国に最も必要なのは資金である。  米国債の最大の保有国である中国には、人権問題や安保問題で強く出ること はできないという米国のジレンマを見事に表している。  こんな貴重な情報を明らかにしてくれるウィキリークスは、我々にとって 有意義ではあっても、「害」であるはずはない。「危険」であるはずはない。  敵視するのは米国政府だけだ。  この調子だと、クリントン国務長官は日本の事をきっと「財布」呼ばわり しているに違いない。  そのような外交公電がウィキリークスによって明らかにされる日が来る事を 期待する。  そんな情報が公開されることによって、我々一般国民が不利益を蒙ることは ない。  やっぱりそうだったのか。なめられものだ、と政府に対し、対米従属外交を 見直す事を求めるきっかけになるに違いない。  困るのは売国的な政治家や官僚、財界、言論人ぐらいだろう。  ウィキリークスの情報は、国民にとって有益であっても有害である事はない。                               了

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