□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年12月29日発行 第283号 ■ =============================================================== 米国との関係強化で菅政権は続く、と言う星浩朝日新聞編集委員 =============================================================== 12月29日の朝日新聞は、星浩、坪井ゆづる、曽我豪三編集委員の 鼎談による内政の回顧と展望を掲載していた。 反小沢の朝日新聞の政治記者でも、さすがに菅政権の将来は難問山積 だと言わざるをえない。 そんな中でただ一人、星浩編集委員だけが菅首相を次のように応援 している。 曽我編集委員が、政権交代の実績を残せず全面撤退に追い込まれている、 と言い、坪井編集委員が、局面転換にはやはり支持率の回復が必須だが 果たして支持率を回復させられるのか、と述べた後の、星編集委員の言葉 である。 「案外、菅首相はしぶといと思う。有力なポスト菅がいない。自民党が直ち に退陣に追い込む材料もない。予算審議と統一地方選挙をしのいで、財政 再建と成長戦略の論議に自民党を巻き込めれば展望は見えてくる」、と。 予算審議と地方統一選が乗り切れないことこそが大問題であるのに、 である。 極めつけは次の言葉だ。 曽我委員がさらに「しかし、そこまで持ちますかね」と懐疑的に語りかけた 後に星浩はこう言った。 「・・・菅首相は春の訪米を一大イベントと考えている・・・日米同盟の 深化と経済政策の日米協調を首脳会談でうたうことになれば、菅政権には強い 追い風となる・・・」 米国に従属すれば米国が助けてくれると言うわけだ。 こんな政治評論家の言う事を聞いているから菅首相はダメなのである。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)