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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

G-20首脳会議、APEC首脳会議は米国のひとり負け
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年11月16日発行第208号 ■       ===============================================================          G-20首脳会議、APEC首脳会議は米国のひとり負け     ===============================================================    これは重要なことだと思うので忘れないうちに記録にとどめておきたい と思う。  大騒ぎをしたG-20やAPECの首脳会議はいったい何だったのか。  日本の報道は日本の孤立ばかりを報じて危機意識を煽る。  それは本当か。  何事も米国の動きを見ていれば日本の事がよくわかると言われる。  もしそうであれば、今度のG-20とAPECの首脳会議の総括はこの 米国の報道が教えてくれていると思えばいい。  ワシントン発時事などが、オバマ大統領のアジア歴訪が米国紙で酷評され ている、と報じている。  米国経済を立て直す事がオバマ大統領の緊急の命題であり、その足がかりを 得るのが今回の首脳会議であったのに、G-20ではドル安を非難され、 APECでは自由貿易づくりに失敗した。おまけに韓国との自由貿易協定交渉 では牛肉や自動車で韓国の逆襲を受けて合意できなかった、と。  それらを評して次のような厳しい言葉が並んでいるという。  「大統領への世界の視線が、この2年間でいかに厳しくなったかが示された」 (ワシントン・ポスト)。  「米国の大統領と財務長官が、ここまで総スカンを食らった経済サミットが かってあっただろうか」(ウォール・ストリート・ジャーナル)。  こんな米国紙の評価を知ってか知らずか、日本のメディアは日本だけが取り 残されてはならない、日米が連携して世界経済の自由化を進めろ、などと 騒ぎたてる。  騒ぎ立てなければならないのは、沈没し、孤立する米国経済だ。  それに従属し続ける日本の経済政策の危険性だ。  もはや米国の軍事的占領から自立しなければならないのと同様に、これから の日本は経済面においても対米従属から離れて日本経済を立て直さなければ ならない。  その時が来ている事を日本の報道より米国の報道がよく教えてくれている ということである。                               了

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