□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2010年11月5日発行第177号 ■ =============================================================== アサンジ氏に会わせてくれたNHKクローズアップ現代に感謝する =============================================================== この読者の中の何人かは11月4日の午後7時半からNHKで放映された クローズアップ現代を見た人がいるに違いない。 その読者と、このメールマガジンを共有したい。 見ていない読者には、このメールマガジンからほとばしる私の感動と興奮を 汲み取っていただいて、なんとかしてそのクローズアップ現代の録画を見つけ 出して、自分の目で確かめていただきたい。 内部告発サイトであるウィキリークスとその創始者のジュリアン・アサンジ 氏の事については、このメールマガジンでも二度にわたって書いてきた。 11月4日のNHKクローズアップ現代は、そのウィキリークスとアサンジ氏 を紹介する番組であった。 ウィキリークスは権力者の不正をあばく最強のメディアだ。 その創始者のジュリアン・アサンジ氏は国家権力の犠牲になっている弱者に とっての救世主だ、そう私は書いてきた。 そのアサンジ氏をはじめて画像で見た。彼の言葉を彼自身の口から聞いた。 ・・・国家権力の不正を明らかにしより良い社会をつくる。その為には国家 権力が隠そうとしているあらゆる情報を公開し、その不正を暴く必要がある。 この世の中には強大な国家権力の犠牲になりながら何も抵抗出来ない弱者が いる。その人たちの為に国家権力の不正をただしたい・・・ そのように語るアサンジの姿は、私にとって真の勇者だ。現代の英雄だ。 弱者にとっての救世主だ。 米国という世界最強でもっとも凶暴な権力から狙われながら、なおインタ ビューに応じて自らの信念を淡々と答えるアサンジ氏を見ながら、私は深い 感動を抱かざるを得なかった。 想像していた通り彼は本物だ。 自分にはとてもその真似は出来ないけれど、彼の爪の垢でも煎じて、その 志の一端でもいいから担いたいと思う。後について行きたいと思う。 その彼に共鳴し、協力するジャーナリストやハッカーや暗号解析の専門家 たちが世界に1200人ほどいるという。 ウィキリークスの運営経費はすべて寄付だという。 内部告発の信憑性は大手メディアのジャーナリストらが確認し、その信憑性 の確認を待ってウィキリークスに流すという。 その情報は同時に大手メディアが自らの媒体で公開する。 不正を犯す国家権力にとってこれほど手強い敵はない。 ウィキリークスは内部告発者の身元が決して明らかにされないように周到な 技術的対策を講じている。 内部告発者にとってこれほど心強い事は無い。 何から何までウィキリークスは前代未聞の告発サイトだ。 私が人を褒める事はまれだが、それでも褒める人は数々いる。 しかし私の心を揺さぶり、その爪の垢を煎じて飲みたいと思わせる人間は めったにいない。 アサンジ氏はまぎれもなくその一人だ。 画像を通じてそのアサンジ氏に会えた事を嬉しく思う。 彼からあらたな勇気をもらった。 私がメルマガを書く気力がなえそうになった時は、彼の事を思い出してまた 書き出そう。 彼に合わせてくれたNHKのクローズアップ現代は素晴らしい番組だ。 心から感謝したい。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)