□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年10月7日発行第133号 ■ =============================================================== 稲田朋美議員の代表質問に関するメディアの反応のピント外れ =============================================================== 稲田議員の代表質問から一夜明けて、あの質問に関するメディアの報道振り を見てどれもピントが外れていると思う。 菅首相が稲田議員の挑発にぶちきれて「イラ菅」反論を繰り返したという ものばかりだ。 それはそれで正しい。 たとえば10月7日の朝日新聞「国会論戦 ここに注目しました」では、 菅首相が野党の代表の時は小泉首相の事を、「嘘つき」、「やるやる詐欺」 などと罵詈雑言を浴びせていたではないか、菅首相の反論は笑止千万だ、 と書いている。 10月7日の読売新聞では、自民党が菅首相の反論を問題視したため、 政府は7日の衆院運営委員会理事会で陳謝すると報じている。民主党もまた 菅首相の反論は不適切だったという自覚があるということだ。 しかしメディアが正面から追及すべきなのは菅首相の答弁のあまりの空疎さ なのである。 菅首相は何一つ正面から答えようとしなかった。官僚答弁を読み上げるだけ で、所信演説で野党に呼びかけた「熟議の国会」を冒頭から自分で否定した。 なぜそれを書かないのか。まさか菅批判を行なって小沢復活に手を貸す結果 になることを恐れているのではあるまい。 メディアが素直に賞賛すべきは稲田議員の代表質問の天晴れ振りである。 そこにはメディアが菅民主党政権を追及してきた項目のすべてがあったはずだ。 メディアが菅政権を批判してきた言葉のすべてがあったはずだ。 テレビのコメンテーターの中には、稲田議員の質問は国民が思っている事だ、 と言う者もいたほどだ。 なぜ稲田議員の質問振りに注目しないのか。 谷垣自民党党首の影が薄くなることに気兼ねしているのか。 稲田議員が極右の議員でありそのような議員に脚光が当てられると米国が 警戒するからか。 世代交代が進み、古い政治家たちとともに古いメディアもまた追放されていく ことを恐れるためか。 どのような理由があるにせよ、臨時国会は稲田議員が質問した諸点をめぐって 攻防が繰り広げられていく事になる。 世代交代が進み、政界再編は不可避となる。 了 おしらせ ベンジャミン・フルフォードと天木直人の共同講演会のお知らせ 記 テーマ:民主党政権に任せたら日本はどうなる?今すぐ日本を良くする処方箋 (構成: 天木直人講演、ベンジャミン・フルフォード講演、ベンジャミン VS天木氏による対談、質疑応答) 日時: 2010年10月9日(土) 14:00~17:00(受付は 13時半から) 場所: 千駄ヶ谷区民会館 2F (東京都渋谷区神宮前1-1-10) アクセス: JR山の手線 原宿駅「竹下口」 徒歩6分 費用: 3000円 (学生2000円) 申し込み方法: 氏名、連絡先 、参加人数、支払い方法(持参又は振込み) を明記の上、 メール(benjaminoffice88@gmail.com)にてお申し込み下さい。 問い合わせ先: ベンジャミン・フルフォード事務所 (benjaminoffice88@gmail.com)
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天木直人(元外交官・作家)