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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

自民党と手を組むつもりの菅・仙谷民主党政権
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン 2010年9月26日発行 第111号 ■       ===============================================================           自民党と手を組むつもりの菅・仙谷民主党政権         ===============================================================  どんなに外交でドジを踏んでも菅・仙谷民主党政権は居直り続けるだろう。 野党もまた正しい外交が出来そうもないからだ。  対中外交の大失敗でも野党は菅・仙谷民主党政権を追い込む事はできない。  ところが予算案が野党の反対で成立しないと菅・仙谷民主党政権は行き詰まる。  だからこそ菅首相は予算案を野党に見せてまで協力して作りたい、などと いうバカな事をしきりに言い出しているのだ。  因みに菅・仙谷民主党政権の念頭にある野党とは自民党である。  その他の野党は、共産党を除いて皆よだれを垂らして民主党との連立政権に 入りたがっている。民主党はそれを見透かしている。権力を持つ事はそれほど 強いということだ。  菅民主党政権は、いざとなれば自ら目指すものをかなぐり捨ててまで自民党 のいう事を丸呑みするだろう。もっとも菅首相にそのようなものがあるかどうか は疑わしいが。  自民党に頭を下げる見返りに総理の座を維持する。民主党政権は続く。いかに も政権に固執する菅直人らしい。  自民党がまともであればれをそんな民主党の誘いに乗るはずは無い。それは 政権奪回を放棄することだ。政党政治の終わりを意味する。  ところが、この起こりえない事が起こるかもしれない。  なぜならば今の自民党には民主党から政権を取り返す力も世論の支持もない からだ。  それにもまして今の自民党は小沢の復活を認めない勢力が大勢を占めるよう になった。  ここに仙谷が小沢との対決で強気に出られる理由がある。  それを見事に言い当てた記事を発売中のフライデー10月8日号に見つけた。 数ある政局記事の中でこれは秀逸だ。  フライデーの記事は要旨次のように書いている。  ・・・民主党代表選挙の真っ只中の9月9日に自民党の新体制が発表された。 幹事長になった石原伸晃は早々と、「小沢さんが民主党を出ても組まない」と 発言した。総務会長になった小池百合子も新進党で一緒だった小沢と袂を分かち、 それ以来反小沢を鮮明にしている。要するに世代交代とともに自民党は反小沢に なった。  小沢に存在感があるのは、手持ちの小沢シンパを従えて党を割り自民党と手を 結ぶのではないかという疑心暗鬼である。そのおそれが無くなったとたん小沢は ただのはぐれ者だ。  仙谷はここに目をつけた。自民党の新執行部の成立と連動して小沢を封じる べく動いた。そしてその協力者が自民党元幹事長の野中広務である・・・  なるほどガテンが行く。野中は小沢嫌いにおいて右に出る者はいない。野中は 政界のすべての闇を知っている悪人だ。  その野中と手を結んで仙谷は政局を乗り切ろうとしている。  仙谷に操られた菅首相が、自民党の要望を丸呑みするから予算案を成立させ たいと発言する。  もしこのような事が国民の知らないところで行なわれるとしたら、民主党を 支持した国民への裏切りである。  しかしその裏切りは大いにありうる事だ。  権力におぼれた政治家が行う事は善良な国民では及びもつかない事なのだ。                                了  おしらせ  日経ビジネスオンラインでは9月29日より、日本の新しい防衛政策を考え る特集が始まり、様々な有識者の「新防衛計画の大綱私案」が連載されます。  その第一回に私の意見が掲載されます。  関心のある読者の為に、日経ビジネスオンラインの案内を以下の通り紹介 しておきます。                    記 日経ビジネスは雑誌とオンラインで成り立っています。 雑誌は定期購読制です。こちらからお申し込みいただけます。 http://business.nikkeibp.co.jp/nbs/nbo/base1/index.html?xadid=002 オンラインはこちらでお読みいただけます。 http://business.nikkeibp.co.jp/ 会員登録(無料)していただくことで、すべての記事をお読みいただけ ます。 http://business.nikkeibp.co.jp/info/reguser/ 〒108-8646 東京都港区白金1丁目17番3号 NBFプラチナタワー 日経BP社 日経ビジネス オンライン Tel:03-6811-8188 Fax:03-5421-9160 日経ビジネス オンライン:http://business.nikkeibp.co.jp/

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