□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年8月21日発行 第62号 ■ =============================================================== いまだに事業仕分けを売り物にする蓮舫議員の愚 ================================================================ 蓮舫行政刷新相は18日、神奈川県小田原市内で開かれた会合で2011年度 政府予算案の中身を「仕分けの対象にする」と語ったという。 何をとぼけた事を言っているのだろう。 今度の予算編成は民主党政権が自らの手で作る予算だ。それを査定してどう する。 正しい予算案を作れば査定という無駄な作業は要らなくなる。 正しい予算編成を国民のために、国民の見えるところで行なう。これに全力を 傾ければいいのだ。 蓮舫議員が点数を稼いだのは自民党が作った予算の無駄を国民の目の前で威勢 よく査定したからだ。 嫌われ役を引き受けて、官僚がつくった天下り予算をはじめとした無駄をぶった 切った。 その勇気と能力は多とする。 今度はその勢いで民主党政権がはじめからつくる予算編成に手腕を発揮すれば いいのだ。 国民のための予算を政治主導でつくると公言した菅民主党政権である。 蓮舫議員はその菅内閣の行政刷新担当という重要閣僚である。 その気になれば菅民主党政権の予算案に大きな影響を与えられるはずだ。 天下り法人廃止や公務員定数削減、思いやり予算や普天間移転費など、国民が 期待する予算編成に発言権を行使できるはずだ。 もはや自分たちがつくる予算の査定などはいらない。 査定チームの国会議員はそっくりそのまま予算編成に投入して各省庁の予算を 政治主導でつくる。 これこそが蓮肪大臣の仕事である。 いつまでたっても査定ばかりを売り物にしているととんだ恥を書く事になる。 民主党代表が変わるなら解散・総選挙を行なわざるを得ない、などと大それた 政局発言をするエネルギーがあるのなら、国民のための予算編成に全力を投入す べきなのである。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)