… … …(記事全文9,431文字)トランプの失敗
イラン戦争が始まってから2週間が経過しました。当初2日間で終了するはずの米国の「エピック・フューリー」作戦は事実上失敗し、現在この戦争は長期化の様相を呈しています。イランは中東の大国であり、西半球のベネズエラなどの小国とは全く異なります。ですので攻撃を仕掛ければ、必ず泥沼の戦争へと突入することは火を見るより明らかでした。しかし“戦争を好まない”はずのトランプ大統領は、イランへの攻撃を決断してしまいました。
なぜトランプ大統領がそういう決断をしたのかについては、以前お伝えしました様に、CIAやMI-6などの諜報機関の背後にいるグローバリスト・戦争屋やネオコンなどの反トランプ勢力に見事に嵌められたからだと思っています。またそれに加え、米軍の力を借りて何としてでもイランを弱体化させ、政権転覆させたいイスラエルがこれらの反トランプ勢力と合流した可能性も非常に高いと思われます。
昨年の年末からイランで起きた国内暴動については既に概説しましたが、あれは典型的な外国勢力によるレジームチェンジ(政権交代)の試みです。2000年に入り、旧ソ連諸国やアラブ諸国で起きたカラー革命の背後にいたのは米中央情報局CIAだったことは、もはや公然の事実です。ウクライナ戦争開始後、セルビアやグルジアなどでもこの“古びた工作”が展開されてきましたが、何れも失敗に終わっています。その理由は、唯一の成功例とも言える2014年のウクライナのマイダン革命をみた世界各国が、その後のウクライナの運命、そして米英を中心とした西側諸国の動きを、冷静沈着に観察し、学び、対策策を講じてきたからだと言えます。
ですので年末から年始にかけてイラン国内で起きた海外の経験豊富なキュレーター達に操られた“クーデターの試み”は、結局政権側の徹底した弾圧により、失敗に終わりました。西側メディアは国外に所在するイラン系の非営利団体NGO(これもカラー革命の特徴の一つ)が弾き出した死傷者数をそのまま報じ、最高指導者ハメネイ師を虐殺者、独裁者と呼び非難しました。
そしてこれが大きな謎でもあったのですが、トランプ大統領までもが、イラン政府がデモ隊に武力を使えば、米国が介入すると脅しをかけました。ハメネイ師を民主主義の破壊者と位置づけ、米国は民主主義を守る“正義の国”とするCIAの古びた工作活動にトランプ大統領がいとも簡単に乗っかってしまったのはなぜなのか?
トランプ大統領は「諸悪の根源ハメネイ師を排除すれば、イラン国民は立ち上がり、米軍の攻撃は民衆らに支持される」という間違ったディスインフォメーションを吹き込まれたのだろうと思っていましたが、どうもそれだけではなさそうです。今回、新たな情報が出てきましたので、その情報をお伝えしたく思います。
トランプ大統領の発言
先制攻撃の翌日の3月1日、トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」に次のようなメッセージをポストしました:
「歴史上最も邪悪な人物の一人であるハメネイは死んだ。これはイラン国民に対する正義であるだけでなく、ハメネイとその血に飢えた暴徒集団によって殺害または負傷を受けた全ての偉大な米国人、そして世界中の多くの国々の人々に対する正義でもある」
1年前の6月17日、米国のイラン核施設爆撃が行われた“12日間戦争”の最中に、トランプ大統領は「最高指導者がどこに隠れているかは分かっている。我々は彼を排除(殺害!)するつもりはない!」と「Truth Social」にポストしていました。そのトランプ大統領が、僅か1年足らずで180度豹変したことがこの文面から明らかに分かります。
しかしこの間、イランが米国に対し具体的に反米的行動を取った記憶はありません。敢えて言えば、交渉に同意しなかったことくらいです。にもかかわらず、多くのリスクを取り、イランへの攻撃をトランプ大統領は承認してしまいました。しかもかなりの憎悪をもって・・・。





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