… … …(記事全文6,526文字)ベルリンでの米国・ウクライナ会談~メルツ独首相も同席....
米国のスティーヴ・ウィトコフ特使とジャレッド・クシュナー氏は14日(日)、ドイツのベルリンでゼレンスキー氏率いるウクライナ代表団と会談を行いました。モスクワ時間で18時半頃から会談が始まり、約5時間後の23時前に一旦会議は終了。そして翌日15日(月)の午前中に再開することになっています。
当初、この会談は米国とウクライナの代表団のみで実施されると報じられていたのですが、実際の会議にはドイツのフリードリヒ・メルツ首相も会談に同席。ウクライナ代表団と同じ側で交渉のテーブルに着きました。
メルツ首相は前日の13日、「キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)」と「社会民主党(SPD)」の連立政権の党大会の演説で、「我々にとってのパクス・アメリカーナ(※米国による平和)の時代は終わった。郷愁は役に立たない。これが事実だ!米国人は今、自国の利益擁護に非常に執着している。だから我々も、この今、我々自身の利益を守らなければならない」と語ったばかりでした。
ウィトコフ特使らは、ウクライナ代表団との会談前にメルツ首相と会っていましたが、彼はトランプ大統領の特使らを前にどういう言い訳をしたのかが非常に興味深いところです。また14日にフィナンシャル・タイムズが報じたところでは、ドイツの自動車大手「フォルクスワーゲン」が創業88年の歴史の中で初めて、ドイツ国内での自動車生産の停止準備を現在行っていると報じています。今後国内製造部門で働く約3万5000人が解雇されるとも報じられていますが、これもそれも、ドイツは今まで、ロシアから安価な天然ガスや石油を仕入れていたおかげで競争力を維持出来ていたものを、バイデン政権、そしてEU委員会の口車に安易にのってしまったがためです。メルツ首相が米国同様に自国の利益を守りたいのなら、以前の様にロシア産ガス・原油を購入するという方針を打ち出せば良いだけなのですが、メルツ首相はどうもウクライナ戦争絡みでの利権に固執しているようです。
今回、この会談に急遽参加したのは、おそらくゼレンスキー氏が米国の圧力に負け、米国案を吞んでは困るため、言わば監視役として付き添ったのだろうと思います。彼ら有志連合の狙いは、米露和平交渉の破断ですが、ゼレンスキー氏に裏切られたらそれで一巻の終わりです。ゼレンスキー氏は現在、米国案を大枠では認めつつも、自身の条件を何気なく提示するという「やんわり拒絶の時間稼ぎ作戦」を取っていますが、米国との交渉本番でゼレンスキー氏がシナリオ通りに実行するよう、メルツ首相は暗黙の圧力を掛けていたのではないか?と考えています。
トランプ政権誕生後、ゼレンスキー氏と有志連合は、米国に対しこの引延し作戦を延々と繰り広げてきています。このワンパターンの戦略を見る度に、ゼレンスキー氏はトランプ大統領を甘くみているとしか思えませんでしたが、トランプ大統領はなぜ激怒しないのだろう?と私は不思議に思っていました。しかし最近のウクライナ国家汚職対策局NABUを使ってのゼレンスキー氏や側近達の追い込み方をみると、実は腹の中は煮えくり返っていたものの、焦る気持ちを押さえ、じっくりと入念な準備を行ってきたのだろうと思います。
NABU、新たな捜査結果を公表
トランプ政権は、未だに抵抗を続けるゼレンスキー氏に対し、更に圧力を掛けてきました。



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