… … …(記事全文5,224文字)漢字と言えば中国で、中国発祥の漢字を自慢する中国人を時折見かけますが、文字としての漢字とは別に、2個以上の漢字を使った熟語である「漢語」は日本語から移入されたものが多いのが実際のところです。もちろん漢語も中国で発生しましたが、日本が西洋文化を移入した明治時代以降、圧倒的な数の漢語が日本独自で生まれ、それが中国語に逆輸入されていった歴史を知る人は意外と少ないと思います。
たとえば「銀行」という言葉は、明治5年(1872)年に「国立銀行条例」が作られる際、英語の「Bank」の訳語として誕生しました。
当時、お金を扱う店として「金行」と「銀行」の二案がありましたが、発音の語呂の良さから「銀行」が選ばれました。「行」というのは古代中国の、同業者の集まりや営業区域、店舗の並びを表したもので、「洋行」というのは西洋の国々へ行くという意味以外にも外国風の商店・外国用品を扱う貿易会社という意味もあります。
「内田洋行」という会社は内田小太郎が創業者ですが、創業地は中国・大連で青島に支店を持って、「L.Cスミス・タイプライター」や「ベイツ自動番号器」などの欧米輸入品を扱っていました。創業者は現地人向けに社名を「洋行」(外国物産取り扱いの店)としたのかも知れません。
「科学」、「哲学」、「文化」、「時間」、「経済」などはすべて日本で新しくつくられた「和製漢語」で、これらは明治大正期に中国に逆輸入されています。
中国の国名「中華人民共和国」の「人民」も「共和国」も、日本から近代に逆輸入されたものなので、元から中国語なのは「中華」のみです。
「中華」は紀元前11世紀の周代にできた語なので文句なしChina起源です。元は華夏と呼ばれていました。
つまり中国で使われている一部の漢語のルーツは日本にあり、とくに人文科学、社会分野で現代中国で使われている漢語の7割は和製漢語です。
漢語外来詞詞典「労働」の項。労働、労働者、労働組合のすべてに日本由来記号が書かれています。
わかりやすく「日本由来」と示せばいいのに、ここでも中国人のプライドみたいなものが見えてきますね。
以降、可能な限りの和製漢語を列挙していきますね。
あと、中国人すらメンツを捨てて使っている和製漢語を国を挙げて撲滅しようとしているお隣の国の話も(^_^;)
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