Foomii(フーミー)

学校では教えてくれない日本の近現代史

六衛府(日本史研究者)

六衛府

韓国皇帝は日本に併合された時に国民に対して勅諭を出して丁寧に説明していました。

教科書検定に近隣諸国条項があるので日本の歴史教科書には絶対に掲載されないこと(学校では教えないことになります)ですが、李朝が日本に併合された明治43年(1910年)には韓国皇帝が国民に対して勅諭を発表して併合に至った経過を丁寧に説明していました。


Xを見ていると韓国併合の前段階、李朝が日本の保護国となって韓国統監府が置かれるまでのプロセスを日本人が主導して閔妃(李氏朝鮮の第26代王・高宗の妃、純宗の実母)を殺害しただの、討論になっているようですが、閔妃を殺害することについて誰よりも殺意を持っていたのは閔妃と宮廷内で権力闘争を繰り返していた夫である国王高宗の実父、興宣大院君だったと思います。大院君は自分の院政をことごとく妨害して来た閔妃を殺したいはずでしたが皇后なので直接手を出すわけにもいかず、誰かに殺害してもらえれば一番うれしかったはずの人物です。

※興宣大院君

事実、閔妃が殺害されると、2日後に大院君は閔妃の地位を平民に格下げしています。

日本側にも閔妃殺害の動機はあったと言えますが大院君ほどではなかったように思います。

妻に先立たれた高宗は55歳でハーグ密使事件を起こして譲位を迫られることになります。

※高宗(韓国併合の9年後に死没)

ここで予備知識なのですが、李朝末期に李朝は国号を大韓帝国に改めているので一般的に李朝の併合を「朝鮮併合」とは呼ばず、「韓国併合」としています。韓国人はこの時代の国(大韓帝国)を旧韓国と呼んでいるようです。

※光武九年(1905年)大韓帝国半圜(半ウォン)銀貨 大阪造幣局製造


息子の純宗(李坧)が韓国皇帝となって1910年(明治43年)8月29日に日本に併合されますが、大韓帝国で唯一存在した朝鮮語新聞、「皇城新聞」が純宗が国民に布告した勅諭を掲載しています。

※明治43年8月30日付け皇城新聞(併合当日の29日には号外が出ています)

「大皇帝陛下」とありますが、韓国皇帝 純宗のことです。日韓併合条約の全文も告知されています。当日告知に異様さを感じる人もおられるかも知りませんが、大韓帝国自体、日本のような議会制立憲君主の国ではなく、皇帝専制の国でしたから国民には何事でも決定事項は事後告知でした。さらに統監府も報道規制していました。




純宗(李坧)による勅諭です。

  • 原文:
    勅諭
    皇帝若曰 朕이 否徳으로 艱大한 業을 承하야 臨御한 以後로 今에 到하기까지 維新政令에 關하야 𥳑試한  用力이 未嘗不至로되 由來로 積弱이 成痼하고 疲弊가 極處에 到하야 時日間에 挽回할 施措를 施措할 無望에 𥳑하니 中夜憂慮에 善後策이 茫然𦤀라 此를 任하야 支離益甚하면 終局에 收拾할  不得에 𦤀理니 𦤀니 自底할 意인則 寧𥳑大任을 人에게 托하야 完全한 方法과 刷新을 効効를 奏케홈만 如치 不如한 故로 玆에 朕이 𡽗然 內省하야 確然自斷하야 玆에 韓國의 統治權을 從前의 親信信仰하는    鄰國 大日本皇帝陛下에게 讓與하야 外로 東洋의 平和를 鞏固히하며 內로 八域의 民生을 保全케 하노니 惟爾大小臣民은 國勢와 時宜를 深察하야 勿爲煩擾하야 各安其業하야 日本帝國의 文明新政에 服從하야 幸福을 共受하라 朕의 今日 此擧는 爾等을 忘함이 아니라 爾等을 救活코자하난 至意에 出出함이니 爾等 臣民等은 朕의 此用意를 克體하라
    隆熙四年八月二十九日
… … …(記事全文2,485文字)
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