… … …(記事全文2,219文字)筆者は以前Xで「商用電源を100Vで供給している国は日本と北朝鮮ぐらいなもんです」と投稿したら驚かれていた人がいましたけど、100Vの国は本当に珍しいのです。
100Vは日本以外ではまず無いと思います。
アメリカ、台湾はコンセントの形状が日本と同じA型なので精密機器以外のほとんどの家電製品はコンバーターなしでも動きますが電圧が110Vなので非推奨です。
珍しい電圧を使っているということは電気を使い始めた歴史が古いということでもあります。
素朴な疑問に、発電した電気を高圧で送電しなくても最初から100Vにしてから送電したらいいのにと考えそうですが、
電気は電線の中を流れるときに抵抗で熱に代わってしまい、その量は電流の量に比例します。
例えば100V・1000Aの電気(100kVA)を、太さ2cmの電線で1000m先へ送電すると、送電中の電線の中で電力は全部熱となってしまい、届く電気は0となります。送電線は少しだけ温まりますw
しかし同じ電力を1万Vで送ると電流は10A、10万Vなら1Aとなるので電力損失は電圧が1万なら損失は1万分の1、10万Vなら100万分の1の損失で済みます。
なので送電ロスを出来るだけ少なくするために超高圧で送電して、変電所で減圧しながら街中は6600Vで配電、家の前の柱上変圧器で100Vに下げているのです。
交流は簡単に電圧を上げ下げできるのがメリットです。
※6600Vで送られてきた電力線のうち2本を変圧器に入れ、単相3線200V(中央は中性線)で家庭に引き込みます。3線の外側2本を使うと200V、中性線と外側線だと100Vが取れます。
日本のA型コンセントはいわゆる「ブタ鼻」タイプなんですけど、よくみると左右の穴が異なっているのをご存知でした? (よかったらご家庭の壁面コンセントでご確認ください。)
コンセントの穴は、正面から見て左側が約9mmで長く、右側が約7mmで短いという左右非対称の構造をしています。これは、左側が接地側(コールド)、右側が電圧側(ホット)という異なる極性を持っているためです。
地面と同電位に保たれているので機器に異常な電圧がかかった場合に感電や故障を防ぐ役割があります。多くの製品は極性にかかわりなく接続しますが、オーディオマニアなんかは接地側を電源コードの白色ライン側に合わせてコンセントに接続する人もいます。
ちなみに「コンセント」は和製英語なので外国人には通じません(^_^;)
英語ではwall socket 米語ではoutletが一般的です。
明治時代の技術者が当時使われていた同心円状の電源プラグ、電源ソケット(concentric plugs and sockets)を縮約して「コンセント」と言い出したものが単語化したものと考えられています。コンセントは英語では許諾するとか「同軸」という動詞、名詞となります。
※concentric plugs and sockets
日本の明治時代、欧米ではすでにこのようなコンセントがあったようですが、大正時代の我が国では電気の契約家庭数が急増したのに、家庭の壁面にコンセントを備えた家屋は無かったようです。
次々に家電製品が発売されていたにもかかわらずです。





