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ベネズエラ大統領拘束後、南米で何が起きたのか
――「体制転換幻想」とラテンアメリカの現実
米国が劇的な作戦によってベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロを拘束し、ニューヨークへ移送してから1か月が経過した。麻薬密輸という刑事容疑で国家元首を直接拘束するという異例の事態は、国際社会に強い衝撃を与えた。しかし、時間が経つにつれ、より冷静な評価が浮かび上がってきている。
結論から言えば、「大統領拘束=体制転換」ではなかった。むしろこの出来事は、ラテンアメリカにおける権威主義体制の強靱さと、地域秩序の脆弱性を改めて可視化した。

