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この冬、日本各地で大規模火災が続いています。大分市佐賀関、函館・五稜郭近くの繁華街、そして山林火災へと延焼した岩手県の事例。いずれも共通していたのは 「強風」「木造密集」「空き家」 という条件でした。
火の手が上がるのは、もう珍しい災害ではありません。むしろ──“全国どこでも起こりうる構造的火災”になりつつある、と言うべきです。
■空き家900万戸の国で起きていること
総務省の住宅・土地統計調査によれば、日本には 約900万戸の空き家 が存在します。全住宅の 13%超 が空き家という異常値です。
空き家は、ただの「人が住んでいない家」ではありません。
・電気系統の劣化・ネズミによる配線損耗・庭木や雑草の繁茂・老朽木材の乾燥・台風被害の放置
これらが重なると、 “誰もいないのに突然燃え上がる家” になります。
実際、火災原因の中で意外と知られていないのが 電気系統の自然発火 です。ブレーカーが落ちたまま、湿気とホコリと劣化した配線が組み合わさると、無人状態でも出火します。
「人がいないから火事にならない」──これは完全な誤解です。
