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年始のご挨拶――激動の一年を越えて、語れる場所へ
新年あけましておめでとうございます。そしてまず、昨年一年、このFOOMIを読み続けてくださった皆さまに、心よりお礼を申し上げます。
年末のライブで改めて一年を振り返ってみて、私ははっきりと実感しました。2025年は、単なる停滞の年ではなかった、ということです。
年初、日本の政治は明確な行き詰まりの中にありました。石破茂内閣のもと、地方選挙や補選で敗北が続き、「勝てない政権」という印象が固定化していきました。自民党内では、安全保障や国防を正面から語れる保守系議員が相次いで落選し、自衛隊の待遇改善も先送りされ続けました。
この時点で起きていたのは、政権の不人気というよりも、政治の構造的な限界でした。旧来型の調整政治では、選挙にも国際情勢にも対応できない。そうした認識が、夏にかけて党内で共有されていきます。
その結果として起きたのが、自民党総裁選の前倒しでした。表向きは「刷新」でしたが、実態は生き残りをかけた再編です。安全保障・経済・外交を一本の現実として語れるリーダーが必要だ、という判断が下された瞬間でした。
そして、2025年最大の転換点が訪れます。公明党との連立が解消され、維新との連立へ。スピードと現実対応を優先する選択の末、高市早苗内閣が誕生しました。その直後、横須賀で撮影されたトランプ大統領との首相官邸発表のツーショット写真が、今も鮮明に心に残っています。
これは単なる人事ではありません。自民党が「生き方を変えた」瞬間だったと、私は考えています。
高市内閣の特徴は明確です。防衛や安全保障を「票にならない分野」として避けるのではなく、国家の基盤として正面から扱う姿勢。そして、その象徴の一人が、小泉進次郎防衛大臣でした。就任当初は懐疑的な見方もありましたが、発信力、調整力、国際舞台での対応を通じて評価を高め、「大化け」と呼ばれる存在になっていきました。
外交面でも、日本は大きく変わりました。ドナルド・トランプ大統領との関係は、価値観の押し付けではなく、国益と取引を重視する現実路線へ。日本は再び「聞き役」ではなく、「交渉相手」として扱われる立場に戻りつつあります。
年末ライブで私が確認したのは、これです。2025年は、日本の政治が「理想論」から「現実」に戻った年だった。
そして、高市内閣の誕生はゴールではなく、スタートにすぎない。
だからこそ、2026年は違います。年初から、未来を具体的に語れる材料がそろっています。
レアアースの試掘が始まり、日本は資源・技術・製造を結びつける国家として、世界の先端技術を支える立場に立とうとしています。量子、AI、防衛、半導体――それらを支える「基盤国家」としての日本の姿が、ようやく現実の輪郭を帯びてきました。
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一方で、昨年は、正直に言って「語れないこと」の多い一年でもありました。
石破内閣が自衛隊の待遇改善に言及したことを受け、政権に対する問題提起として私は一冊の書籍を出しました。https://amzn.to/3MYa5Pf
この書籍に対しては、多くの国会議員や一般の自衛隊員の方々から「よく出してくれた」「必要な問題提起だ」という声が寄せられました。しかし同時に、SNS上で一部の現職自衛隊員・元自衛隊員・自衛隊家族会などの関係者が連携し、集団的な誹謗中傷を行う事態も起きました。
「白ポスト(有害図書)に入れる」「実弾射撃の的にするのもいい」といった、生命の危険を感じさせる言葉も含まれていました。
自衛官守る会には元自衛隊員もいますが、いずれも良識ある方々で、他人を誹謗中傷するような人たちではありません。だからこそ、その差別的で暴力的な言動は、私にとっても衝撃でした。
自衛隊員に自殺者が多いとは聞いていましたが、私がこれまで見てきたのは自衛隊の「明るい側面」でした。その裏で、集団で人を攻撃し、精神的苦痛を与えることを軽く扱う人たちが存在する現実に、背筋が寒くなる思いがしました。
もちろん、そのような不法行為を行う人はごく一部です。しかし、一部であっても、その行動は自衛隊全体の品位を傷つけるものです。
だから私は、感情的に反論することはせず、淡々と刑事告訴、民事告訴、関係各所への通知と告発を進めてきました。防衛監察、人事、報道局、当該隊員の所属組織の上長の方々とも連絡を取り、この問題について理解を得ることができました。裁判も概ね最終段階に入っています。
SNSでの誹謗中傷への対処は、非常に難しい。特に、組織的・連携的に行われた場合、その全体像を整理すること自体が大きな負担になります。
今年は、この経験をもとに、SNSでの誹謗中傷、名誉棄損、信用棄損、脅迫といった行為が人に何をもたらすのか、そして、どう回復していくのかを、小冊子としてまとめる予定です。
自衛隊側からは何通か、自衛隊58条に基づく品位を保つ義務に違反している隊員がいることをみとめ、今後はさらに指導を強化していく旨をお知らせいただいています。自衛隊は変わろうとしています。自衛隊は公務員であり、統制されてなければならない軍事組織です。そこの構成員はSNSがどのように荒れていたとしてもそのような不法行為に加担してはいけない。その部分が変わってくれればと思います。それが、自衛隊内の自殺率を下げ、途中退職者を減らすこととなるはずです。
昨年は、耐え、整理し、見極める一年でした。今年は、覚悟をもって走る年です。
このFOOMIでは、引き続き、感情ではなく構造で、扇動ではなく制度と現実で、日本の進む道を考えていきます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2025年――高市内閣誕生までの政治の激動を20分で振り返る
https://youtube.com/live/aZ7QDdAdZd0産経新聞連載 新聞に喝 最新記事
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