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これで国が守れるのか?自衛隊・その未来

小笠原理恵(国防ジャーナリスト・自衛官守る会会長)

小笠原理恵

半導体が止まると国が止まる──TSMC・Rapidus日本回帰の深層

◆ 昔、日本は“世界最強の半導体国家”でした1980〜90年代、日本の世界シェアは 50% に達していました。当時のトップ企業は・日立・三菱・東芝の三社でした。

この三社の半導体部門が統合されて誕生したのが、ルネサスエレクトロニクス(旧ルネサステクノロジ)です。


●DRAM●マイコン●車載半導体●産業用制御IC●パワー半導体

これらの分野で圧倒的な競争力を持っていました。

特に車載向けマイコンは世界シェア1位で、トヨタもホンダも世界中のメーカーがルネサスを採用していました。ルネサスは日本の誇りであり、日本が世界と戦える象徴だったのです。


◆ それでは、なぜ“世界最強”が衰退したのでしょうか。ここは視聴者の方にも深く納得していただける部分です。


●① 国が半導体を「民間任せ」にしてしまったアメリカや韓国は半導体を・国防産業・安全保障上の基盤として支え続けましたが、日本は「民間企業の商売」として放置しました。政府支援はほぼゼロでした。

特に当時のライバルであるサムスンは、韓国政府が全面バックアップする企業であり、日本企業が勝てる構造ではありませんでした。


●② DRAMの価格競争に巻き込まれたDRAMバブル崩壊と価格競争の激化で、日立・三菱・東芝は疲弊し、巨額赤字が続きました。しかし国は救済しませんでした。


世界では自国産業を守るために政治が外交チャンネルを使い、国家資金を投入するのは当たり前ですが、日本は違ったのです。


●③ 統合の連続で体力が奪われた日立+三菱 → ルネサステクノロジそこへ東芝の一部が加わり → ルネサスエレクトロニクス

このように合併を繰り返して生き延びましたが、統合コストのために技術開発費も人材育成費も削減されました。その結果、設計も製造も核心部分の人材が海外へ流出しました。

当時、日本の半導体技術者が多数流出したことを覚えている方も多いと思います。


●④ “設計だけ日本・製造は海外”という構造が定着したルネサスは持ち株会社のもとで後工程を北京側に移し、日本は製造設備への投資をしなくなりました。長年の投資不足の結果、最先端の製造技術は失われていきました。

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