… … …(記事全文4,331文字)<榎田信衛門氏とれいわ新選組>
日本保守党が月刊Hanadaへの寄稿を止めた騒動について、大阪市在住のメディアプロデューサー・榎田信衛門氏と対談した。
動画配信でもお話したのだが、この出会いには日本保守党関係者の炎上騒ぎが関わっている。もともと、私は「ニュース朝8時」という番組に年1回程度、計3回ほど出演させていただいた以外、日本保守党とは深く関わりがあったわけではない。自民党以外に保守系の政党が誕生すると聞いて、「しっかり自民党と連携しつつ、別の立場で議論できる政党に育ってくれれば」という淡い期待はあった。
しかし、私には「自衛隊員の待遇改善」という喫緊の課題がある。そしてそれを実現するには、「立法能力」がどうしても重視される。
現実として、政権与党でなければ「閣法(政府提出法案)」をつくることはできない。内閣を持たない野党政党には、法案提出の手段として「議員立法」しか残されていない。
だが、この議員立法にも高いハードルがある。予算を伴わない議員立法の提出には、衆議院または参議院いずれかの20人以上の議員の賛同が必要であり、予算を伴う法案の場合は、衆議院で50人以上、参議院で10人以上の賛同が必要となる(※国会法第56条による)。さらに、仮に提出できたとしても、与党の賛成がなければ法案は成立しない。国会は多数決原理で動いており、最終的な可決・成立には本会議での過半数の賛成が必要だ。
このような制度の中では、たとえ野党に優れた政策提案があっても、与党と協議・連携しなければ現実的な改善に結びつかない。だからこそ、私たちは与党とも真正面から話をし、必要な法制度の改善を働きかけていくしかない。私と日本保守党の関係も、そのような距離感だった。
【日本保守党と炎上】
始まりは、月刊Hanada3月号への寄稿だった。あの「2時間ずっと喧嘩しっぱなし」という岡部元陸幕長との対談が掲載されている。ただし、対談の最後は「自衛隊の募集にも良い影響がある。改善された部分について次の本を出してくれ」という話でまとまった。現在、取材申し込みをして、新しく変わった拠点についてレポートを進めている。
その号について、日本保守党の有本香氏がXでこう投稿した:
「そんな馬鹿なこと言っているなら丁度いい機会だから報告します。私は、8年書いてきた月刊『Hanada』の巻頭連載を自ら降りました。毎月読んでくださった皆さん、ありがとうございました。自ら降板した理由は、①第一特集を『れいわの内幕』とする媒体にもはや魅力を感じない(花田編集長とは前のWiLLの時代から約16年のお付き合いですが)、②党務もあり忙しい。」
実際にその号で対談していた私としては、その言葉は聞き捨てならなかった。
「降板するにしても、大人の対応として『いろいろお世話になりましたが、一身上の都合により降板させていただきます』くらい言えなかったのか」と思わずポストしてしまったら、これが大炎上。
「れいわの内幕」の記事を執筆した榎田信衛門氏が、この騒動を見て「お騒がせしているようでごめんなさい」と声をかけてくれた。
このご縁で榎田さん、本間奈々さんなど、関西に軸足のある先生方と親しくなることができた。この点は、日本保守党さんに実はとても感謝している。ありがたいことだと思う。