… … …(記事全文3,357文字)今、パリやNYは熱波だが、過去の歴史を振り返れば、欧米の主要都市は何度も壊滅的な熱波に襲われている。
特に有名なのが1911年の北米熱波で、NYでは連日38°C(100°F)を超え、数千人が死亡、馬が街頭で次々と倒れた。
欧州では、2003年のヨーロッパ熱波が記憶に新しく、フランスを中心に記録的な猛暑となり、エアコンの普及率が低かったパリなどの都市部で高齢者を中心に7万人以上が死亡する大惨事となった。
熱波は近年の現象ではなく、都市化と気象条件が重なった歴史的災害だ。
しかし、メディアは、そのことには触れず、全ての温暖化のせいにする。純粋な気象学・物理学の視点に立ち返ったとき、特定の異常気象(熱波など)を引き起こす「直接的な原因」は、以下の3つの要素の相互作用である可能性が高いという主張が脚光を浴びるようになった。
それは、「CO2か、それ以外か」という単純な犯人探しではなく、地球のダイナミクスが重なった結果と見る見解だ。1. 大気循環の停滞(ブロッキング現象)
熱波や豪雨などの異常気象の最大の直接原因は、上空の偏西風(ジェット気流)が大きく蛇行し、特定の場所に高気圧が居座り続ける「大気ブロッキング」だという見解がある。高気圧が動かない「ヒートドーム」が形成されると、雲が消えて強烈な日射が地面を熱し続け、さらに上空からの下降気流が空気を断熱圧縮して温度を劇的に跳ね上げる。1911年や2003年、あるいは近年の欧米の熱波も、この気圧配置が主因だった。世界的な異常気象が発生した際、気象庁の「異常気象分析検討会」は一貫してこの偏西風の蛇行と高気圧(ブロッキング高気圧)の停滞を直接的な主因として挙げてきた。気象学者・中村尚(東京大学教授)らの研究でも、日本を含む東アジアや北米の猛暑において、偏西風の蛇行が「遠隔影響」を引き起こし、特定の地域に熱波を定着させるメカニズムが解明されている。
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