… … …(記事全文3,719文字)日本の分水嶺~エルブリッジ・コルビー国防政策担当次官の戦略~今のアメリカは全て彼の戦略に基づいて動いている
エルブリッジ・コルビーという人物に注目せざるを得ない。
彼は、『米国と中国が台湾をめぐって戦争になった場合、日本とオーストラリアがどのような役割を果たすのか明確にするよう求める』と発言し、日本のヤフーでもトップニュースとなった。
多くの日本人は、彼の事を知らない。
彼の父が投資銀行ファースト・ボストンの東京支社長を務めていた関係で6歳だった1986年に来日。そして13歳まで日本で過ごした。西町インターナショナルスクールやアメリカンスクール・イン・ジャパンに通っていたという。でも、そんな経歴よりも重要なのは、彼は米国防衛戦略の改訂である 2018年国防戦略の主要立案者だったことだ。彼は共和党政権において絶対的な防衛戦略家となっている。
そして、彼は、中国の台頭と野望に対処するために、米国の防衛をどのように変化させるべきかを下記の本で論じている。The Strategy of Denial(拒否戦略)
この本のタイトルを訳すと『拒否戦略』だ。
拒否戦略とは中国を拒否する事を意味している。
この本に対する各誌の論票は下記の通りだ。
ウォールストリート・ジャーナル「2021年のベスト10書籍」
『コルビーは、2018年国家防衛戦略の主要な立案者として、現実的で具体的で、平易なアメリカ英語で、ワシントンが北京の拡大する力と野心を抑止するために断固とした行動を取るべき方法を明確に示しています。』
ダン・ブルームエンタール氏(ウォールストリート・ジャーナル)
『厳密な論理と説得力に満ちた本書は、アジアにおける米国の防衛戦略に関する今後の議論の基盤を定めるでしょう。コビー氏は、ソ連の野望を阻止するために真剣に考えた冷戦時代の戦略家の知的後継者として、その地位を確立しました。彼は、読者に考えられないことを具体的に考えさせる勇気を持っています。 中国の侵略を阻止するという課題は緊急であり、コルビー氏の著書は、その課題に対処するために必要な道筋を示しています』
アンドリュー・F・クレピネヴィッチ・ジュニア氏 Foreign Affairs
『コルビーの巧みに練られた洞察に満ちた『Strategy of Denial』は、米国の防衛戦略に関する緊急かつ切実に必要な議論のための、素晴らしい、そしておそらくは不可欠な出発点となるでしょう』ロス・ドゥート氏ニューヨーク・タイムズ
『これは現実主義者の本であり、21 世紀の最も重要な脅威であるアジアの覇権争いにおける中国の動きに焦点を当てた、レーザーのような鋭い分析です』ロバート・O・ワーク元国防副長官
『米国の戦略に関心のある方は、2018 年の米国国防戦略の主要執筆者によるこの力作をぜひお読みください。このよく書かれた、見事に構成されており、論理的に説得力のある本は、この分野における現在の最高の実務家の一人による戦略の本質を伝えています。強くお勧めします!』
さて、この本の中で彼は何を主張しているかだ。
彼の主張を超シンプルに要約すると、下記の通りになる。
★日本とっても超重要な彼の戦略を知ろう!
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