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ルビオ国務長官が上院外交公聴会で何を語ったか?
ルビオ国務長官が、上院外交公聴会で国務省予算要求について証言を行った。公聴会は3時間ほど続き、ルビオ国務長官は、ひたすら質疑に応じた。
この公聴会を聞いたが、非常に長い公聴会だったため、ルビオ国務長官の発言の中から今後の日本に影響を与えるであろう重要箇所を抜粋し紹介したい。また公聴会では詳しい説明が行われるため、通常のスピーチとは違った奥深い理解や知識が得られる。
なお、今回、下記に関する箇所を抜粋した。
・今後のアメリカの対外援助の行方
・USAIDの真実と有益性
・国務省の現状
・今後のアメリカの外交戦略。世界の警察官を辞めるのか?
・ウクライナ戦争の実情
・中国の脅威
・エネルギー問題の本質
・香港の状況とパナマ運河の実情下記は全て国務長官であるルビオ氏の発言である。
最後にまとめとして私見を述べた。https://www.youtube.com/watch?v=hCS5Pap8FKE
アメリカは対外援助を辞めるのか?
私たちは対外援助の見直しを行いました。そして現実には、こうしたプログラムは数多く存在します。中には優れたプログラムもあるかもしれません。中には極めて理にかなったものもあり、私たちはそうしたプログラムを追求したいと考えていました。 中には極めて理にかなったプログラムもありますが、率直に言って、優先順位で言えば、 おそらく他のプログラムの方が重要でしょう。また、率直に言って、全く意味をなさないものもありました。 今日は、そうしたプログラムのいくつかについてお話ししましょう。私たちは世界中で、全く意味をなさないものに資金を提供してきました。私たちが実施した改革、そして対外援助の見直しを提案しているにもかかわらず、私たちは依然として、次の10カ国、OECD全体、そして中国よりもはるかに多くの対外援助、人道支援を提供することになります。中国は人道援助を行っていません。中国は略奪的な融資を行っています。それが一帯一路構想です。世界で人道支援を行った実績はゼロです。彼らが得意とするのは、どこかの国に行き、あなたを孤立させ、借金を背負わせることです。そして、彼らはそれを続けているのです。米国は開発援助を提供し、中国は債務の罠に陥れています。
USAIDの真実と有益性
USAIDでは、1ドルあたり12セントだけが受益者に届いていました。 つまり、私たちが誰かに援助を届けるためには、この対外援助産業複合体を支援するために、多くの資金をすべて費やさなければならなかったのです。だから、より効率的な方法で人々に直接援助を届ける方法を模索します。私たちは、より賢明で、より的を絞った方法でそれを実行したいと考えています
国務省の現状
国務省は変わらなければなりませんでした。 はっきり言いますが、もはやアメリカの外交政策の中心ではありませんでした。 国家安全保障会議や他の政府機関に取って代わられることがよくありました。しかし、国務省には優秀な人材がおり、その多くは世界中で複数の役職を務め、外交政策のあり方について包括的な見解を持っているにもかかわらず、彼らは追いやられていました。
私が国務省で初期の頃に決定メモを受け取った時、決定メモを渡されたのですが、その紙には40個のチェックボックスがありました。つまり、私に届く前に40人が「はい、わかりました」とチェックを入れなければならなかったのです。これでは時間がかかりすぎます。だから「国務省を使うな」と言われたのです。時間がかかりすぎるし、面倒すぎる。
こんなことは続けられません。この世界では、そんなペースで動くことはできません。出来事はあっという間に起こります。私たちは、状況に応じたペースで動けるようにならなければなりません。
今後のアメリカの外交戦略。世界の警察官を辞めるのか?
ここから重要な質疑が始まる。
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