… … …(記事全文2,131文字)64の研究分野の内、57分野で中国がトップに!世界をリードする中国の研究開発力!という幻想
中国での研究は世界をリードしているという。
オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)は、中国が現在、重要技術部門の90%でリードしていると発表した。これは、防衛、宇宙、エネルギー、環境、人工知能(AI)、バイオテクノロジー、ロボット工学、サイバー、コンピューティング、先端材料、主要な量子技術分野にまたがる64の重要な技術や重要な分野にわたる研究論文を、被引用回数で調査したものだ。
被引用回数とは、他の研究者が論文を読んで引用した回数であり、優秀な論文、画期的な論文ほど世界中の多くの研究者が読むため、その論文が優秀であるかを判断する1つの基準となっている。アメリカは2003年から2007年までの5年間では、64の分野のうち60の分野でトップだったが、直近の5年間(2019年から2023年)では、たった7つの分野でしかトップを取れなかった。
一方、中国は、2003年から2007年までの5年間では、64の分野の内、わずか3つの分野でトップだったのだが、2019年から2023年では64の技術のうち57の技術でトップとなったという。つまり、現在、この64の分野は米中でトップを独占している状態だ。
しかも、中国の57分野でトップに対してアメリカはたった7分野でトップという状態ということになる。
この事実から、中国はアメリカより進んでいると主張する者がいる。
そして、これは親中派の理由の1つにもなっており、親中派の一部は、これを理由に『これからは中国の時代だ』と考えている。これが大間違いなのだ。
今回は、このカラクリを紹介する。
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高安カミユ(保守系コラムニスト)