… … …(記事全文4,206文字)◆難民審査の期間を短縮すべき
今年1月、難民申請中のクルド系トルコ人、ハスギュル・アッバスがSNSを通じて知り合った女子中学生をレイプするという事件が起きました。アッバス容疑者は申請が却下され、次の申請待ちの仮放免中でした。仮放免中は強制送還されないという難民法の規定を悪用した犯罪が多いことが以前から問題になっていました。6月10日、「改正入管難民法」が施行され、難民申請は原則2回までで3回目以降は「相当の理由」を示す資料を提出しない限り、強制送還の対象となります。しかし、もっと迅速に不法滞在者を減らすために難民審査の期間を短縮すべきです。
出入国在留管理庁は難民審査1件の平均処理期間を6カ月としていますが、実際は1件につき平均2年2カ月、かかっています。2回、申請するとすれば審査待ちの状態が4年4カ月も続くことになります。その間、申請者を収容施設に入れておくことは人道上、問題だし税金もかかります。難民調査官と呼ばれる職員は専門職で、全国で400人しかいません。膨大な申請者の中から、本物の難民(政治的理由で迫害を母国で受けており、帰国すると命の危険がある)を見つけ出すのには大変な時間がかかります。難民申請は原則1回までにし、2回目からは「相当の理由」を示す資料を提出しない限り、強制送還の対象とするべきです。
不法滞在者を強制送還できる法律がようやくできたとはいえ、日本は急速に移民社会になっているので治安の悪化は免れないでしょう。アメリカでは強制送還された性犯罪者が再入国し、女性や子供を餌食にするという事件が起きています。ICE(移民取締局)の職員は密入国を繰りかえす南米人に辟易しています。難民と称して入国をはかる外国人はほとんどが経済的な理由によるものです。自国よりも稼げるという理由で海を渡ります。その背後にはブローカーやマフィアが暗躍しており、彼らは借金を抱えているので借金を返すまで国に帰れないのです。