… … …(記事全文4,963文字)◆4万人のデモを無視するNHK
5月31日(金)、日比谷野外音楽堂で「WHOから命を守る国民連合」主催の集会が行われました。集会が終了後、日比谷公園から厚労省前を通り、銀座を抜けて東京駅方面にデモ行進しました、これは参加者4万人以上という、とてつもない規模になりました。行列があまりに長すぎて時間が足りなくなり、デモは途中で打ち切られました。夕方から夜にかけて集会の第二部が行われました。ところが驚くことに、この集会を日本の大手メディアはまったく報じませんでした。そして翌日、NHKはこの集会を報じるのではなく、「❛強制接種が進む❜など、パンデミック条約に関する誤情報が拡散」という記事を流しました。前日の4万人のデモは何を訴えていたのか、ではなく❛誤情報❜が拡散されたことが問題だ、というのがNHKの問題意識のようです。なぜ、こんなに頓珍漢な、的はずれの報道になるのでしょう。
「パンデミック条約」とはそもそも何か、という点についてNHKは「新型コロナウイルスの感染が拡大した際、ワクチンや医薬品の供給について先進国と途上国の間で格差が生じたことなどの教訓を踏まえ、途上国への支援策などを盛り込んだ国際条約で、2022年から交渉が行われ、先月下旬からはWHO(世界保健機関)の年次総会でも協議が行われています。」と解説していますが、これはWHOの公式見解に過ぎません。「パンデミック条約」に何の問題もないのなら、なぜ平日の昼間、しかも台風が接近している悪天候の中、4万人の人が日比谷公園に集まったのか。それを報じることがジャーナリストの仕事であり報道機関の役割ではないでしょうか。