… … …(記事全文4,115文字)◆幹事長のお膝元での敗北
4月21日、前市長の引退にともなって大阪府・大東市長選挙が行なわれました。大東市は「日本維新の会」藤田文武幹事長の選挙区(大阪12区)にあり、維新にとっては負けられない選挙でした。ところが「大阪維新の会」公認の石垣直紀氏が逢坂伸子氏に2,335票差で敗れるという番狂わせがおきました。「すべて私の力不足。本当に申し訳ございませんでした」。21日夜、選挙事務所で石垣氏は支援者に頭を下げました。当選した逢坂氏は元大東市の課長で、高齢者向けご当地体操「大東元気でまっせ体操」の考案者として知名度がありました。
4月28日、裏金問題で自民党の谷川弥一議員が辞職したことで衆議院長崎3区の補欠選挙が行われました。立憲民主党公認(社民党推薦)の山田勝彦氏が当選し、日本維新の会の井上翔一朗氏は敗れました。3万票近い大差でした。長崎では2年前に自民党県連と維新の会が推薦する大石賢吾氏が知事に当選したので、衆議院議員もいけるかも知れないと維新の会の幹部は思ったのかも知れません。しかし関西以外では維新の勢いはさほどないことを露呈する結果に終わりました。敗因は一つではありませんが、今年に入ってこれまで報じられなかった大阪・関西万博の絶望的な状況が報道されるようになったからでしょう。