… … …(記事全文4,384文字)◆エジプト人記者が小池氏をかばう不思議
月刊『文藝春秋』5月号に「小池都知事『元側近』の爆弾告発『私は学歴詐称疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまった」という手記を書いた小島敏郎氏は4月17日、外国特派員協会で記者会見を開きました。質疑応答に入ると一人の記者がマイクの前に進み、手に持った紙を読み上げはじめました。彼は「あなたは何の証拠も示さずに小池氏を攻撃している。この話はあなたのご意見、気持ち、ゴシップだろう。小池氏に対する名誉棄損にあたる」と概略、こう言いました。そのあと数人の記者が質問をして、最後に郷原信郎氏(弁護士)が発言を求めました。郷原氏が2020年6月9日、黒木亮氏(作家)と共に外国特派員協会で「小池百合子東京都知事の学歴について」という記者会見を開いたことは前回のメルマガで書きましたが、その時、郷原氏は同じ記者から「カイロ大学はちゃんと小池氏の卒業を証明している」と言われたそうです。その時、彼の手にはエジプト大使館のフェイスブックに載ったカイロ大声明文(とされるもの)があったそうです。
この記者は「オリエントニュース」のカザフというエジプト人で外国特派員協会の理事です。カイロ大声明文が大使館のフェイスブックにアップされたのは6月9日の午後2時過ぎで、外国特派員協会の記者会見が開かれたのは4時でした。記者がいつも大使館のフェイスブックを見ているはずはありません。彼はなぜわずか二時間前にアップされた声明文の存在に気が付いたのでしょうか。エジプト大使館が彼に連絡をして「記者会見に行って小池氏は潔白だと主張するように」指示したのではないでしょうか。