… … …(記事全文3,649文字)■難民を拒否するための道具としての「安全な出発国」認定
ドイツ語で、Sichere Herkunftstaatenというのだが、ドイツにやって来るために出発した国が安全であることを意味する用語である。
これが、難民にとっては決定的な意味をもつ。難民認定はあくまで個人について迫害の事実を調べるのだが、ドイツには難民が殺到してきたから、手続きを迅速化するために、「安全な出発国」から来た人は門前払いの可能性が高まる。
2024年に入って、ドイツ連邦移民難民庁(BAMF)は、新たに追加する「安全な出発国」のリストを発表した。
内藤正典のTwitterでは書けなかったこと
内藤正典(同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授)