… … …(記事全文8,176文字)大阪市廃止・特別区設置構想(いわゆる大阪都構想) は過去2度の住民投票が行われながら、性懲りもなく3度目を大阪維新の会は強行するつもりである。
維新にすれば「3度目の正直」のつもりかもしれないが、いわゆる都構想に反対票を投じた大阪市民にすれば「3度目の地獄」を味わうことになる。地獄に堕ちるべきなのは大阪市民ではなく、むしろ都構想の側ではないのか。この欠陥制度は血の池地獄か灼熱地獄にでも堕ち、完全に復活しないことを望む人は少なくないだろう。
維新は1度目の住民投票運動の前後から、同じ言葉を繰り返してきた。それが「大阪市はなくならない」である。2度目の住民投票を控えた某日、街頭演説する当時の松井一郎大阪市長は「ゴジラが踏みつぶすわけじゃあるまいし、大阪市がなくなるわけがない」などと演説していた。維新の議員らも同じような言説をSNSに投稿していた。
このような愚かな主張を真に受ける人が少なくないのも困った話である。中には「大阪市が消えるというのは都構想反対派の印象操作だ」とX(旧ツイッター)にせっせと投稿する人も少なくない。挙句の果て、「都構想に反対するのは大阪市役所がなくなって困る既得権益者だ」という妄想までばらまくから恐れいる。ちなみにわたしは大阪市民であるが、大阪市から既得権益を得ているとすればゴミの収集や住民票など各種公的資料の取得、上下水道の利用くらいだ。他に特別な既得権益があるのなら、ぜひ教えていただきたいと思っている。
何度も言うようだが、反対派が「都構想が実現すれば大阪市は廃止される」と主張する場合、誰も「ゴジラが大阪を襲って大阪市内の土地や建物がなくなる」といった荒唐無稽な話などしていない。この「大阪市」とは文脈上からも地方公共団体、すなわち自治体であるのは自明のことであり、それ以外の解釈は成り立たない。

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