… … …(記事全文8,062文字)これまで一枚岩を誇ってきた大阪維新の会と日本維新の会の両維新に、かなりはっきりとした異変が現れている。橋下徹、松井一郎という強烈な個性を放つ創業者が去り、三代目の吉村洋文が実権を握って数年が経つ。一見、吉村個人への支持は盤石に見えるが、その足元では、維新という政党が長年抱えてきた「首長政党」ゆえの構造的欠陥が導火線となり、爆発寸前であることが明らかになりつつある。維新をめぐっては以前から政党内での多少のゴタゴタはあったが、今回は少し毛色が違うようだ。
まず、下記にある朝日新聞と日本テレビの記事を読んでほしい。ポイントは「しもべではない」という箇所だ。朝日は日本維新の馬場伸幸前代表が、吉村代表(大阪府知事)に向かって「我々に余計な活動をさせた。私たちは吉村さんのしもべではない」と文句をつけたと書き、日テレの記事は匿名の党幹部が同様のことを言ったと記している。会合はマスコミ陣には非公開だったということだが、複数のメディアが同じ内容を書いていることから、「しもべ」発言は信憑性が高いと思われる。この発言が事実なら、政党内における吉村への信頼度は落ちていることになる。
馬場が言う「余計な活動」とは、2月8日投開票の大阪府知事選と大阪市長選の大阪ダブル選を指す。このダブル選で吉村は再選を果たし、その公約を引っさげて3度目の大阪市廃止・特別区設置構想(いわゆる大阪都構想)の実現を目指そうとしている。だが、一部の者しか知らぬまま吉村が勝手に出直し選を仕掛けたことに馬場は苦言を呈したようだ。

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