… … …(記事全文7,996文字)衆院選で単独政党としては史上初の316議席を獲得した自民党は、ますます鼻息が荒くなってきた。解散総選挙に打って出て、それまで過半数割れを起こしていた自民党を再生させた高市早苗首相も、顔には出さないが内心は小躍りしたい気分だろう。
一方、大阪府の吉村洋文知事も機嫌が良さそうだ。解散前の34議席から2議席アップの36議席を獲得し、おまけに高市政権から日本維新の会が将来の入閣を打診されたのだから、本人にすれば天にも昇りたい気分ではないか。ただし、過去2回の衆院選で全勝していた大阪19小選挙区で維新は今回、1議席を落とした。だが、維新議員が入閣するとなれば、維新にとってはそれを帳消しにするほどの大金星に違いない。これまでの閣外協力から閣内協力へと、維新は本格的に与党入りする方向になったわけである。
それまでの維新は自民党に代表される既成政党を批判し、「既得権益にまみれている」などとボロクソに罵ってきた。みずからは「改革政党」として既成政党と対立軸を作ってきたのに、それがいまや与党にどっぷり浸かるのだから、これほどの喜劇はない。ミイラ取りがミイラになるとは、このようなことを言うのだろう。
ただし、維新が「改革政党」と名乗るのはちゃんちゃらおかしな話である。改革どころか、改悪の実例など山ほどある。大阪市廃止・特別区設置構想(いわゆる大阪都構想)にしても、これのどこが改革なのかと首をひねってしまう。政令市から特別区に分割されると各区の自主財源は少なくなり、また、独自政策が制限されるなど、独立性を持った地方自治体とは呼べない自治体モドキへと変身する。
私は2015年3月に東京都世田谷区の保坂展人区長を取材し、世田谷区をはじめ東京都の特別区の実情をつぶさに聞いた。政令市より特別区がマシだと思われる方は、以下のリンクから保坂の声を聞いていただきたい。

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