… … …(記事全文8,177文字)参院選が終わったというのに、相変わらず政界は混乱している。参政党など新興勢力の台頭が顕著になったことに加え、自民党・公明党の与党が敗北したことで、石破茂首相の去就をめぐって自民党内で大混乱が起きている。ヤマ場の1つが7月28日に開かれた両院議員懇談会だった。
ちなみに、「両院議員懇談会」とは自民党による非公式な会合で、衆議院と参議院の両院に所属する国会議員が一堂に会して行われる会議のことである。ここでは党内の重要事項や政策、また選挙結果や党運営などについて議論し、意見交換を行う。議員から執行部への質問や苦言、意見を吸い上げる機会であり、対して党総裁や執行部が議員に対して説明を行う場として機能する。選挙の敗北や重要政策、また党内の不満が高まるような大きな出来事があると開催されることが多い。今回の開催は、退陣を否定する石破首相への自民党議員からの文句や不平不満が根っこに横たわっていた。
なお、両院議員懇談会は議決権を持たないので、党としての正式な決定は行えない。あくまでも情報共有や議論の場である。議決権を持つ正式な会議は「両院議員総会」である。ここでは党の方針や重要事項を決定する。ただし、議決権があるといっても、現職の首相を直接辞任させる権限はない。仮に両院議員総会で総裁を辞任させる決議がなされたとしても、自民党の党内手続きだけでその地位を直接剥奪することはできない。首相を辞任させるには内閣不信任決議案の可決か、首相みずから自発的に辞める以外にはない。
さて、7月28日の両院議員懇談会は236人の議員が出席し、64人が発言した。懇談会は2時間で終わる予定だったが、最終的には約4時間半も行われたというから、かなりの時間オーバーであり、それだけ議論が喧々諤々と紛糾したようだ。64人が発言したことからも、その混乱ぶりは想像できる。議論の中心は、石破首相の退陣問題であったのは言うまでもない。
ロングランで行われた懇談会だが、このとき石破は「国家や国民に対して政治空白を生まないよう責任を果たす」と述べて続投を表明した。森山裕幹事長は、自身の責任について「(選挙総括の)報告書がまとまった段階で明らかにする」と述べ、いったん辞任の可能性を示唆した。

購読するとすべてのコメントが読み放題!
購読申込はこちら
購読中の方は、こちらからログイン