… … …(記事全文2,943文字)●退院し施設へ
母が入院している病院から連絡があった。「7月21日に退院し、施設に戻ります。施設の車で移動しますので、特に立ち会いは必要ありません」。もう退院かと思ったが、入院してちょうど1カ月が経過していた。ゼリー状のものしか食べられず、水分や栄養剤は「とろみ剤」と混ぜて摂らなければならない。これは、当然病院と施設とで情報共有されているものと考えた。
●ほとんど食べない母
7月23日に弟が母を見舞った際、ほとんど食べない。水分を摂ると「むせる」と施設の看護師が嘆いたという。「何も変わっていないじゃないか」と弟は落胆した。母は喉が渇いたと訴えるので、弟は持参した介護用栄養補助飲料を取り出し、「これを与えますけどいいですね」と確認したうえで、口に近づけた。母は、ゴクゴクとまではいかないが、スムーズに飲んだという。これには、施設の看護師も驚いた顔をしていたという。「1日3回分持ってきますので、飲ませてあげてください」と言い残し、施設を後にした。
●弟「工夫が足りない」
弟は、「施設の人たちにはどうしたら入居者が元気になるのかという発想が足りない。そして、工夫することをしない。同じことを繰り返していてもうまくいくはずがない。あれで、体重が減っています、とグラフを見せられても、当たり前でしょとしか言えない」と苦情を漏らした。「病院からの申し送りを忠実に実行していればいいのだが、きめ細かな対応という面では施設の方が劣るな。毎日付きっきりで見守る訳にいかないし」と私もがっかりした。
●施設から連絡「病院へ来てくれ」
週が明けて7月27日の昼過ぎ、弟がやってきて、「おふくろの状態が悪いようだ。すぐに病院へ来てくれと言われている」と焦った様子で私に告げた。私が第一連絡者になっているのだが、電話に出られなかったため、弟に連絡が行ったようだ。「先に行ってくれ。すぐに行くから」と伝え、仕度をして家を出た。「肺炎を起こしていなければいいのだが」そう心の中で思った。
●呼吸が苦しそう 血中酸素濃度が低い
